ジェイフィールは9月2日、6月22日〜7月4日の期間で実施した「リモートワークでの感情面におけるマネジメント実態」の調査結果を発表した。有効回答数は、従業員数300名以上の会社において、 勤続年数3年以上かつ最近1年以内で週3日以上のリモートワークを通算6カ月以上継続している部長111名、 部長未満の管理職107名、 一般社員103名の合計321名。
業務時の感情表現について、61.4%の部長、58.0%の課長層が感情を思った通りに表現している傾向が見られた一方、一般社員は59.2%が「感情を表現しづらい」と回答しているという結果が出ている。この結果から、同社は上司には部下の感情を含めた本音を引き出す対話が求められていると分析している。
また、80.2%の部長、69.2%の課長層が「部下の感情に寄り添うマネジメント」を心がけていることが分かったという。同社は、この結果について、リモートワークで対面よりもお互いの感情が伝わりにくかったり、コミュニケーションが取りづらかったりすることから、多くの上司が部下の感情面にも気を配っているとの見解を示している。
「部下の感情に寄り添うマネジメント」を実施している方の理由には、「部下のメンタルのケアをするため」が、上位を占めている。これは、部下の心のケアをすることが、結果的に組織内の人間関係や業務遂行にも良い影響を与え、組織の活性化にも繋がるということを認識しているためと考えられるとのことだ。
一方で、部下の感情に寄り添うマネジメント方法については、「業務面での声がけから感情面を確認する方法」が最多を占めており、日頃の業務の中で都度部下を気にかけていることが伺えるが結果出ている。
一方で、一般社員は上司が実施するマネジメントは4割以上が「特にない」と回答しており、上司の気遣いや部下への寄り添う姿勢を実感していないようだ。