Lenovoは9月1日、フォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold」の第2世代モデルを発表した。画面が初代の13.3インチから16.3インチに約22%大きくなった一方で、本体の厚みは約25%薄くなった。第12世代Intel Coreプロセッサを搭載し、多用途でパワフルなフォルダブルデバイスとして進化した。11月の発売を予定しており、価格は2,499USドルから。

ThinkPad X1 Foldはディスプレイに折り曲げられる有機EL(OLED)パネルを採用し、クラムシェルスタイルの「ラップトップ」、「ランドスケープ」または「ポートレート」、そして「タブレット」「ブック」と様々なモードで使用できる。別売りで、Bluetooth接続のキーボードとWacomのプロトコルを用いたデジタルペンも用意されている。

ディスプレイの大型化によって、開くと16.3インチの大きなタブレット、ランドスケープやポートレートでキーボードを組み合わせるとデスクトップに近い体験で快適に作業できる。

本体サイズは開いた状態で276.1×345.7×8.6mm。初代(フルフラット時236×299.4×11.5mm)よりも薄く、ベゼルが10mm以下に細くなったため、画面が大きくなっても携帯性の良さは変わらない。折りたたみ時のサイズは176.4×276.2×17.4mm。13インチのノートPCより小さく、ベルシェイプのヒンジによってフラットに近く折りたためるため、フォルダブルでありながら厚みは17.4mmだ。

開閉のあるフォルダブルPCでシステム全体の熱を放散するために、折りたたみ式のグラファイトシートを開発。高効率でパワフルなファンレス設計を実現した。

オプションで、強化されたIntel Visual Sensing Controller (VSC)を選択できる。スマートで応答性に優れたセンシングを提供するVSCは、Windows 11との組み合わせで高精度なゼロタッチ・ログインを実現するなど、様々な利用体験を向上させる。また、コンテンツの種類に応じたリフレッシュレートの動的な調整やディスプレイのスマート・ディミングといった効率性の向上にも貢献する。

  • ディスプレイ:16.3インチ有機EL(2024×2560、アスペクト比4:3)、最大輝度600nit(HDR)/400nit(SDR)、DCI-P3 100%、Dolby Vision対応
  • プロセッサ:第12世代Intel Core U9 i5/i7(vProにも対応)
  • グラフィックス:Intel Iris Xe
  • メモリ:最大32GB(LPDDR5)
  • ストレージ:最大1TB(PCIe Gen 4 SSD)
  • オーディオ:Dolby Atmos 3スピーカーシステム
  • カメラ:500万画素、Windows Hello対応
  • I/O:Thunderbolt 4×2、USB-C Gen 2×1、ナノSIMトレイ
  • ワイヤレス:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
  • サイズ:展開時276.1×345.7×8.6mm、折りたたみ時176.4×276.2×17.4mm
  • 重量:1.28kg(本体のみ)、1.9kg(キーボードとスタンド装着時)

別売りのキーボードはフルサイズ(バックライド付き)で、トラックポイントと大型のタッチパッドを搭載。クラムシェルスタイルのラップトップ・モードや持ち歩く際など、簡単にマグネットで本体に装着できる。