1日深夜スタートの新ドラマ『少年のアビス』(ドラマ特区 MBS毎週木曜24:59~/tvk毎週木曜23:00~ほか)の1話先行試写・完成披露トークイベントが8月29日に都内で開催され、主演の荒木飛羽をはじめ、北野日奈子、堀夏喜、松井玲奈が登壇した。

  • 左から松井玲奈、荒木飛羽、北野日奈子、堀夏喜

漫画家・峰浪りょう氏による累計100万部突破の人気コミックを原作とするこのドラマは、閉塞感が漂う小さな田舎町で、行き場がない少年と、その家族、幼馴染、教師。強烈な個性を放つ登場人物たちの“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。

人生に絶望する日々の中で憧れのアイドルに出会う黒瀬令児役の荒木は、連続ドラマ初主演。原作の大ファンでもあることから「緊張とプレッシャーを感じて現場に入れるのか不安だったけれど、現場では皆さんが優しくて温かくて、撮影もあっという間に終わった。幸せな時間でした。大好きな作品で令児も大好きな男の子です」と手応え。

令児の憧れのアイドル・青江ナギ役の北野は、乃木坂46を今年4月末に卒業したばかりだが「最速でアイドルに戻りました!」と笑いつつ、「アイドルシーンの撮影では20分くらいでダンスの段取りを覚えることができた。アイドルとして活動した9年間の力量が残っていて、衰えてなかったと思った」とアイドルとしてのキャリアが役に反映された様子。

令児をパシリに使う幼馴染・峰岸玄役の堀は「不良役で、こんなにも可愛い飛羽君をパシリに使って胸が痛いです」と恐縮。令児の通う高校の担任・柴沢由里役の松井は「今やらないとしたらいつやるんだ?と思うくらい、もう二度と出会えないのではないかと思わせてくれる魅力的なキャラクター。精神をすり減らしながらも演じることを楽しみました」と熱演を報告した。

また、『〇〇のアビス(深淵)』として、それぞれが共演者の意外な一面を暴露することに。北野は荒木について「エモい! チルい!」といい「失恋曲ばかりを聴いているから」と解説。荒木は堀を「大人」と表して「僕がやるくだらないことにも最後までノってくれた。堀君の優しさを詰め込んだのがこの言葉」と感謝。これに堀は「最初の印象は静かで礼儀正しい男の子。でも徐々に僕の脇腹を殴るようになってきた(笑)。いたずらっ子で、僕が立っていると彼が急に背中に乗ってくるので、おんぶするしかなかった」とまさに大人の対応を見せていた。

堀は北野を「動じない」と表し「道端で横たわるシーンではカットがかかってもそのまま。一度寝ると動かない。虫とか木くずがあっても平気。男らしいと思った」とリスペクト。松井は堀について「撮影中にアレが…」と気になるワードを出して「私と対峙するシーンで堀君の目がどんどん乾いてコンタクトが3回くらい落ちて大変そうだった」と理由を説明。これに堀も「松井さんのお芝居があまりにも凄くて…。僕も頑張らなければと瞬きをするタイミングを見失って3回くらいコンタクトが落ちました」と話していた。

最後に主演の荒木は「町から出られない高校生の黒瀬令児が、憧れのアイドルに出会うことで変化していく。そんな令児が周囲の人をどう巻き込んでいくのかがドラマの見どころ。皆さんも楽しんで最後まで『少年のアビス』をご覧ください!」と放送に向けて力強くアピールしていた。