ヤマハは、デジタルシンセサイザー「MODX」の後継モデルとなる「MODX+」を発表した。61鍵の「MODX6+」、76鍵の「MODX7+」、88鍵ピアノタッチの「MODX8+」というラインナップで、「MODX6+」は143,000円、「MODX7+」は176,000円、「MODX8+」が203,500円。いずれも2022年9月9日の発売を予定している。
「MODX+」シリーズは、AWM2&FM-Xのハイブリッド音源をサウンドエンジンとして搭載したデジタルシンセサイザー「MODX」の後継モデル。FM-X音源の同時発音数を従来の64音から128音に強化し、AWM2音源と合わせて同時発音数256音を実現。内蔵のFlashRomも1GBから1.75GBへと拡大し、フラッグシップシンセサイザー「MONTAGE」や、前モデルである「MODX」用の拡張音色ライブラリの読み込みにも対応する。Webアプリ「FM Converter」を使用すれば、「DX7」シリーズの音色データのコンバートも行える。
サウンドを変化させる複数のパラメーターの動きを一つのノブ操作だけでコントロールできる「スーパーノブ」や、MODX+のパラメーターを一つ一つシーケンスに沿って制御し、音色を変化させられる「モーションシーケンス」といった「モーションコントロール」機能が利用できる。ユーザーインターフェースの中心には7インチのタッチパネルディスプレイタッチパネルを配置。ピッチベンドとモジュレーションホイールは「MONTAGE」同等のラバー素材にグレードアップさせている。
パソコンやiOSデバイスと接続することで、4イン/10アウトのオーディオインターフェースとしての利用が可能。独STEINBERGのDAW「Cubase AI」のダウンロードコードも付属している。
日常的に楽器を持ち運ぶプレイヤーに配慮し、本体質量は61鍵モデルの「MODX6+」が6.6kg、88鍵モデルの「MODX8+」でも13.8kgと、「MONTAGE」シリーズの半分以下に抑えられている。「MODX6+」は61鍵、「MODX7+」は76鍵のセミウェイテッド鍵盤、「MODX8+」は88鍵ピアノタッチのGHS鍵盤を採用し、軽量設計でありながら弾き心地にも拘った設計を取り入れた。デザイン面では、ボディのサイドパッドを従来のダークメタリックからマットブラックに、リアパネルの製品ロゴはブルーに変更した。オプション品(別売り)として、「MODX8+」には高いキャスター付きソフトケース、「MODX6+」と「MODX7+」には背負えるバックパックタイプのストラップ付きソフトケースを用意している(いずれも2018年発売の「MODX」専用ケースと共通)。
発売にあわせて、「MODX+」シリーズ購入者向けにベーゼンドルファーのピアノの音色ライブラリ「Bösendorfer piano for MODX+」を含めた、3種類(計4音色) の追加ライブラリを提供するキャンペーンを2022年10月31日まで実施。詳細は、キャンペーンサイトをチェックいただきたい。さらに、学生で「MODX+」シリーズを購入したユーザーを対象に先述の専用ソフトケースをプレゼントするキャンペーンを2023年3月31日まで実施する。こちらも詳細はキャンペーンサイトをチェックしていただきたい。