総務省は8月31日、「2021年社会生活基本調査」の結果を発表した。同調査は1976年から5年ごとに実施しており、今回は2021年10月20日(生活時間は10月16日~24日のうち、連続する2日間について調査)、全国の10歳以上の約18万人を対象に行われた。

夫の家事時間、妻の4分の1にとどまる

  • 6歳未満の子供を持つ夫・妻の家事関連時間の推移(2001年~2021年)-週全体、夫婦と子供の世帯(出典:総務省Webサイト)

6歳未満の子供を持つ夫・妻の家事関連時間を前回調査(2016年)と比べると、夫は31分増の1時間54分、妻は6分減の7時間28分となった。夫の家事関連時間は調査開始以来、最長だったが、依然として妻の4分の1にとどまっている。

家事関連時間の内訳をみると、夫の家事時間は13分増の30分、育児時間は16分増の1時間5分、妻の家事時間は9分減の2時間58分、育児時間は9分増の3時間54分となった。

有業者(15歳以上)の仕事時間については、男性は6時間27分、女性は4時間42分と、女性より男性の方が1時間45分長い結果に。前回調査と比べると、男性は22分減、女性は5分減となり、「男性と女性の仕事時間の差が大きく縮小した」(総務省)。

テレワーク状況をみると、生活時間の指定日が平日で仕事があった日(出張・研修などの日を除く)の有業者のうち、テレワークをしていた人は全体の6.7%だった。

また、生活時間については、テレワークをしていた人は睡眠7時間32分、仕事8時間37分、通勤・通学4分、身の回りの用事1時間9分、趣味・娯楽35分、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌58分。していない人は睡眠7時間14分、仕事8時間24分、身の回りの用事1時間19分、趣味・娯楽19分、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌1時間6分となった。

両者を比較すると、テレワークをしていた人は、していない人に比べ、睡眠時間が18分、趣味・娯楽の時間が16分、仕事時間が13分長く、通勤・通学の時間が1時間3分、身の回りの用事の時間が10分、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の時間が8分短いことがわかった。