ユアマイスターは10月から、空き家所有者、地域、事業者、自治体を繋ぐクラウドサービスを運営する空き家活用(アキカツ)とともに、全国的に課題である空き家の放置問題解決による空き家利活用推進に向けた協業を開始する。
ユアマイスターは、清掃をはじめとする法人向け施設メンテナンスサービスを提供する提携パートナー事業者ネットワークを全国で構築している。アキカツは、空き家の市場への再流通システムの構築、空き家所有者と空き家利用者を繋ぐポータルシステムの構築、運用、空き家に対する新しい利活用モデルの開発、提案などを行っている。
2018年に総務省が実施した住宅・土地統計調査によると、空き家数は848万9千戸と過去最多となり、全国の住宅の13.6%を占める。全体の空き家率は今後も上昇し続けると予測されており、2033年には25.2%に及ぶ可能性があるという。
空き家所有者によるアキカツへの直近3か月の問い合わせ件数を見ると、空き家の売却や活用方法が多い一方「どうしたらよいか分からない」といった問い合わせも2割を超えている。具体的には「掃除・片づけができない」「管理維持が出来ない」「長らく放置している」が大半を占め、片づけや維持管理が空き家の課題としてあることがわかった。
今回、両社が協働して開始するのは、現状では売却や賃貸を考えていないが、近隣住民へ迷惑を掛けられないと考える空き家所有者に向け、「空き家巡回サービス」「空き家清掃サービス」を行うというもの。
「空き家巡回サービス」は、日常清掃・害虫駆除・庭木の剪定を中心とした空き家の美観維持を行う。「空き家清掃サービス」では、空き家の空室クリーニング・換気扇クリーニング・不用品撤去・電球交換などによる原状回復を実施予定。10月から開始予定だが、詳細は決定次第公開するとのこと。