秋になると近所の野山に実るアケビ。子どもの頃、その実をもいでは中身を食べ、皮は夕飯のおかずに……。最近は、手に取る機会も減ってしまいましたが、実はアケビの葉っぱにはこんな活用法が!
こちらの、inoriさん(@kusabanaasobi)の投稿をご覧ください。
【発見】1日乾かしたアケビの葉に竹ペンで字が書けました。私が昔のお坊さんなら旅の途中でも写経がしたくなって葉っぱに書いたのではと思い、インク無しで書ける葉っぱを探し、一日放置していたアケビの葉を竹ペンで擦ったところとても気持ちよく字が書けました。物凄く細く書けて光に当たると銀色に
(@kusabanaasobiより引用)
細く鮮明に描かれた文字。こんなにもしっかりと書くことができるなんて、凄いですね。アケビの葉っぱがメモ帳のようです。
この投稿に、「葉書?!」「ほんとうの葉書だ…素敵」「素晴らしい発見ですね」「えっ、これマジですか…」「うわ~~ビックリです」「葉っぱにこれ程きれいに書けるなんて驚きました」「アケビすげーー!食えるし字まで書ける」「銀色の文字なんてオシャレすぎる」と、驚きと称賛の声が多数寄せられていました。
実は、『New草花あそび研究所』所長という肩書をお持ちのinoriさん。竹ペンも手作りされたものなのだとか。茎径が5~15mmの矢竹というササ類の植物を削って作ったそうです。その竹ペンでアケビの葉っぱをなぞると、インクが無くても書けてしまうから不思議です。しかも、ミリ単位の細かい模様までくっきりと。
早速、「あけびの葉、猛烈にとってきたい」「是非やってみたい。なんかワクワクする」と、多くの人が興味を示していました。大きな反響が寄せられた今回の投稿。投稿者のinoriさんにお話をうかがいました。
ツイ主さんに聞いてみた
―― 細い線を生かした作品ですが、作成する際に苦労した点はありますか?
「ヨウシュヤマゴボウ」のインクで字を書く実験用にアケビの葉を摘みました。ですが、ヨウシュヤマゴボウのインクをはじいてしまい使えなかったので、そのまま置いたままにしていました。その後、乾燥したものにインクを付けず、竹ペンで擦ってみたところ、葉っぱに細い線を書くことができ、驚きました。このように、偶然書けたので苦労はありませんでした。
―― 大きな反響がございますが、率直な感想をお聞かせください。
「やってみたい」と言ってくださる方が、意外にも多くいらしたので、急いでコツなどを追加でツイートしました。試してくださった方が、上手くできればいいなと思っています。
昔の人たちが、こうして文字を記していたのかもしれないと思うと、なんだか感慨深いですね。今は、メールやSNSで簡単に想いを届けることができる時代。ですが、本投稿のようなスタイルでみなさんも想いを記してみてはいかがでしょうか。
【発見】1日乾かしたアケビの葉に竹ペンで字が書けました。私が昔のお坊さんなら旅の途中でも写経がしたくなって葉っぱに書いたのではと思い、インク無しで書ける葉っぱを探し、一日放置していたアケビの葉を竹ペンで擦ったところとても気持ちよく字が書けました。物凄く細く書けて光に当たると銀色に pic.twitter.com/CPIjSjGHUm
— inori (@kusabanaasobi) August 28, 2022