一般社団法人 全国優良石材店の会は、「2022年お墓購入者アンケート調査」の最終結果を8月26日に発表した。調査は3月1日〜5月31日、全優石に加盟する全国の石材店で実際にお墓を購入した人1,655人を対象に行われたもの。
まず、墓地と墓石の「同時新規購入」は全国で45.7%となった。墓石タイプ別では、「伝統的な和型」を建てた人の新規墓地購入は26.2%と少なく、相対的に既存墓地比率が高くなっている。「シンプルな洋型」「デザインのお墓」を建てた人は新規墓地(シンプルな洋型は59.4%、デザインのお墓は54.5%)が多い傾向にある。
墓地取得費用を除いた墓石の購入金額については、100万円〜200万円台が48.6%で最も多く、次いで50万円〜100万円が21.2%、200万円〜300万円が18.2%で続いた。平均購入価格は、169.3万円だった。
墓石タイプ別の平均単価で、最も高いのはデザインのお墓で184万円であり、次いで伝統的な和型の183.6万円、最も安いのはシンプルな洋型で157.2万円となっている。
地域別にみてみると、最も高いのは「九州地方」の198万円。次いで、「関東地方」(173万円)、「一都三県」(172.9万円)、「中国地方」(171.5万円)、「近畿地方」(170.1万円)、「北陸地方」(168.8万円)、「東北地方」(159.6万円)、「中部地方」(158万円)、「北海道地方」(142.1万円)という順に。最も高い九州地方と最も安い北海道地方では55.9万円の差があった。
墓石選びで重視した事について聞いてみると、「石の色」が44.0%、「石の材質」が40.4%となった。デザイン項目は計72.4%にものぼっている。
墓石を購入する際に参考にした情報については、「石材店のアドバイス」が59.4%で最多となり、次いで「墓地に行って他の墓石を参考にした」が37.3%、「石材店のショールーム」が32.4%で続いた。
お墓を建てる前に考えていたお墓や関心事について聞いたところ、「石のお墓」が82.5%で最も多く、以下「納骨堂」(9.7%)、「樹林墓」(9.3%)、「合祀墓」(4.4%)、「散骨」(2.7%)が続いた。