昨年、日本一のコント師を決める大会『キングオブコント』で優勝したお笑いコンビ・空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)。決勝1本目で歴代最高得点となる486点を獲得し、ハイレベルな戦いを制して14代目王者に輝いた。あれから約1年。今年の『キングオブコント』は準々決勝が終わり、9月1日・2日に準決勝が行われ、そこで決勝進出者が決まる。空気階段の2人に、今年の挑戦者に向けてのアドバイスを聞いた。

  • 空気階段の鈴木もぐら(左)と水川かたまり 撮影:蔦野裕

――吉本興業の仲間の方たちがたくさん参加されていますが、今年の『キングオブコント』で特に応援している芸人さんはいますか?

もぐら:これはもう、みんなです。

かたまり:11年やっていると友達ばっかりなので。友達と、お世話になった先輩、仲のいい後輩ばっかり出ていて、誰々勝ってくれっていうのが多すぎます。

もぐら:とりあえずトロフィーの返還の仕事があるのでそれに集中しようと思います。

かたまり:単純に楽しみですね。今までで一番楽しく見られると思います。

――トロフィー返還の寂しさは?

もぐら:トロフィーもらえないんですよね。

かたまり:直後の1週間くらいは取材や番組で持っていかせてもらえるんですけど、そのあとすぐ返すので。

もぐら:実はもう返還しているんですよ。トロフィーもらえたらいいんですけど。10分の1サイズくらいで作ってくれないかな。

かたまり:あれはほしいですね。

――優勝した経験を踏まえて今年の挑戦者にアドバイスをお願いします。

かたまり:本当にこれは、強運ですね。絶対に強運です!

もぐら:その運を呼び込む方法は、かつ丼です。

かたまり:これ言っちゃうと、これ見ちゃった人勝ちじゃんってなるかもしれないですけど、本当にかつ丼ですね。

もぐら:僕らは去年、僕らだけではなくて、作家さんやマネージャーさんなど関わった人全員、かつ丼を食べて優勝したので。当日、本番までに。

かたまり:全員かつ丼を食べることですね。裏技っちゃ裏技ですけど。

――その裏技プラス、ほかにこうしたらいいということはありますか?

もぐら:あまり考えないほうがいいんじゃないですか。かつ丼に集約したほうが。

かたまり:僕は、前の年や、前の前の年は、ちょっと徳を積もうと思って、会った後輩にお金をあげていたんですよ。いい行いをしようと思って。でも、優勝した去年はやらなかったくて、そうしたら勝てたので、人にただでお金をあげるのはいいことじゃないのかもしれないです。

もぐら:自分が得をするためのばらまきなので、賄賂と一緒になってしまいますからね。

かたまり:お金をあげるのはよくないことで、かつ丼を食べることはいいこと、ということです。

■空気階段
水川かたまりと鈴木もぐらによるお笑いコンビ。東京NSC17期。2011年に結成。独特な世界観の実力派コント師として知られ、『キングオブコント2021』で優勝。TBSラジオ『空気階段の踊り場』、テレビ朝日『空気階段の空気観察』、BSよしもと『空気階段の●山』にレギュラー出演中。俳優としてフジテレビ『イチケイのカラス』(2021)、テレビ朝日『仮面ライダーリバイス』(2022)、映画『ウェディング・ハイ』(2022)、TBS『日本沈没-希望のひと-』(2021、もぐら)、TBS『妻、小学生になる。』(2022、かたまり)などにも出演している。