空を飛ぶ鳥など、動きが激しい動物の写真を撮影するのはなかなか難しいもの。片時もじっとしていられないリスやハムスターといった小動物も、ピンボケしたりブレたりしがちです。シャッタースピードが短くなるよう明るい場所で撮影するなど、静止画撮影の基本に立ち返ることも有効ですが、iPhoneらしい手軽なワザがあるなら利用したいところですよね。
iPhoneで動きが速い動物の写真を撮る方法としては、バースト(連射/連続撮影)が挙げられます。1秒間10枚で最大999枚を撮影できるので、シャッターチャンスを逃す心配はないでしょう。シャッター音が目立つうえに写真のフォーマットがJPEGになる、という制限事項に納得できるならベストな方法といえそうです。
もっとスマートに撮影したいのなら「ライブフォト(Live Photos)」がお勧めです。ライブフォトは、静止画とともにシャッターを切る前後1.5秒の映像と音声もあわせて記録されるAppleの独自フォーマットで、撮影後に決定的瞬間を選び静止画として切り出すことができます。シャッター音も控えめで、バーストモードほど目立ちません。
切り出す静止画フォーマットがHEIFになることもポイントです。あらかじめカメラ撮影のフォーマットに「高効率」を選択していることが前提ですが、JPEGと同等の画質ながらファイルサイズの小さい写真に仕上がります。切り出すシーンは、写真アプリの編集画面で「キー写真に設定」することで変更できます。
写真を切り出す手順もかんたん。写真アプリで対象のライブフォトを選び、共有メニューから「複製」を選択しましょう。現れたメニューで「通常の写真として複製」を選べば、そのとき設定しているキー写真がHEIFフォーマットで写真ライブラリに書き出されますよ。