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【この記事のエキスパート】
司書教諭資格:タクミ
司書教諭と学芸員の資格を保有しているライター。どのようなジャンルの本も幅広く読む。趣味は美術館巡りと図書館通い。コーヒーを飲みながら、一人でゆっくり読書するのが好き。いつか海外の美術館に行ってみたい。
人気のミステリー作家「湊かなえ」。読んだあとにイヤな気分になるミステリー、イヤミスの女王と呼ばれています。ほかのミステリーにはない独特の雰囲気が持ち味です。本記事では、診断チャートをもとに映画化・ドラマ化された原作、初心者向けなど、今読んでほしい湊かなえ作品をご紹介します。
湊かなえはイヤミスのヒットメーカー!
1973年、広島県に生まれたミステリー小説家の湊かなえ。読後に”いやな気持になるミステリー小説”を略した言葉「イヤミス」。湊かなえはこのイヤミスの女王として有名です。
「聖職者」で小説推理新人賞を受賞してデビューを果たしますが、一躍注目を浴びたのが2008年の「告白」。映画化されて大ヒットし、これ以降20作以上の小説がドラマや映画化されています。
数々の人気作がありますが、2012年には「海の星」(「望郷」に収録)で日本推理作家協会短編部門、2016年には「ユートピア」で山本周五郎賞を受賞しています。
なお、「花の鎖」や「境遇」では違った作風となっていて、すべての作品がイヤミスなわけではありません。
主な受賞・候補歴
2007年のデビュー以来、たくさんの賞にノミネートされ、数多く受賞をしてきました。2009年の「告白」の本屋大賞受賞から目覚ましい活躍を続け、現在に至ります。これまでの受賞・候補歴は表にまとめた通りになります。
湊かなえのミステリーのおもしろさとは?
湊かなえのミステリーのおもしろさは、読み手の感情を揺さぶり、恐ろしさを感じつつもページをめくる手を止められなくなること。退屈とは無縁の物語に引き込むインパクトが魅力となっています。
すっきりした読後感を求める人には向いていませんが、登場人物の心理や、予想外のストーリー展開を楽しみたい人にはぴったりの小説です。
湊かなえの小説世界には、一度はまると抜けられなくなる魅力があります。
タイプ別診断で発見!あなたにぴったりの湊かなえ作品は?
ひと口に湊かなえの作品と言っても、初心者向け、ドラマ化された作品などは実にさまざま。自分の読みたい湊かなえの作品をしっかり探すことが大事です。
診断チャートで簡単チェック!
自分に合った湊かなえの作品がどんなものか分かったら、下記から詳しい説明をチェックして作品選びの参考にしてみましょう。
A:初めての人にも最適な初心者向け作品
湊かなえ作品を初めて読むなら、やはり人気のあるベストセラーや代表作がおすすめです。
実はイヤミス以外の作品も多数生み出している湊かなえですが、「告白」「母性」など知名度のある作品は、どれも「これぞ湊かなえ流!」と言わんばかりのイヤミスが味わえるものばかりです。多くの作品賞を受賞している作家でもあるため、本屋大賞などの受賞歴があるものから選ぶのもいいでしょう。
B:サクッと読める短編小説・短編集
なかなか読書にあてる時間がない人や、長編作品を読み切る自信がない人は、スキマ時間で読める短編集からセレクトしてみるのも手。
しっかり時間をとる必要なく、通勤中や休憩時間を使って手軽に読み進めることができますよ。短編集には様々なテイストのものがあるため、イヤミスではない湊かなえの幅広い魅力を堪能することができるのもメリット!
C:ドラマ・映画化された映像化作品
湊かなえの小説にはドラマや映画、漫画化された作品が多数あります。どれも人気のある作品ばかりなので、湊かなえを知る上では必ず読んでおきたいもの。
純愛ストーリーや家族ドラマなど、同じミステリーでも様々なジャンルで繰り広げられる人間模様は舞台は違えどどれも胸を打つものばかり。観たことがあるドラマや映画の原作なら、ストーリーも把握しやすく小説を普段読まない人でも読みやすいでしょう。
D:湊かなえツウ向けの作品
湊かなえの作品を読んだことがあり、より奥深く湊かなえワールドを知りたいなら、そこまで知名度はないけれど実はツウに人気の作品にチャレンジしてみては?
独特の設定や構成に最初こそ読みづらさを感じる可能性もありますが、読み進めるうちにどっぷりとその世界観にはまっていくこと間違いなし! 湊かなえ作でしか味わえない異色のストーリーを楽しんでみてくださいね。
E:湊かなえという人物を知るエッセイ集
作品はもちろん、湊かなえという人物像に興味が出てきたら、インタビューやエッセイ本などをチェックしましょう。
エッセイでは特に、作風とは真逆の穏やかな人柄を感じられますよ。後進への暖かい眼差しも感じられるため、小説家を目指す人にもおすすめです。
本のサイズや電子書籍もチェック!
【エキスパートのコメント】
単行本、文庫本、電子書籍にはそれぞれ長所短所が!
本のサイズには主に単行本と文庫版があり、どちらにもメリット・デメリットがあるので必ず確認して購入しましょう。
単行本は128×182mmまたは188mmのB6判サイズでハードカバーが多く、長期保存するのに最適! その分重たいので持ち運びには不向きです。
一方文庫本は105×148mmのA6判サイズとミニサイズなので、バッグに入れてもかさばらず、出先で読むのに適しています。
最近ではkindleなどの電子書籍をAmazonなどで手軽に購入できるため、スマホやタブレットで読むという手も。本特有のページをめくる感覚は得られませんが、置き場所を気にせずストックできるのは本の虫には嬉しい限りです。