KDDIは8月30日、NTT東日本 千葉事業部と通信設備の「不安全状態早期解消」に向けた業務提携を結んだと発表した。まずは千葉県内から開始し、今後の全国展開も検討する。

  • NTT東日本とKDDIが通信設備の緊急対応で連携、まずは千葉県から

    NTT東日本とKDDIが通信設備の緊急対応で連携、まずは千葉県から

本提携では主に、台風などの災害によって電柱から家屋などへつながる引込線や通信ケーブルが垂れ下がったり、切断されてしまったりといった「不安全状態」への対処を想定している。たとえば保守作業中に相手方のケーブルの破損を発見した場合、仮吊りなどの一時措置を行った上で実施場所や措置内容を互いに情報共有する。

そのようなケースでは、現場レベルの実情としては以前から善意で一時措置を行っていたという。千葉県では2019年の台風による被害を契機に、2020年からNTT東日本と千葉県内のケーブルテレビ事業者の間で通信インフラの保守に関する業務提携が結ばれている。その効果を踏まえて、同様のメリットが見込まれるNTT/KDDIの提携に至った。