Samsungは8月29日、「Galaxy Tab S8」シリーズに「One UI 4.1.1」アップデートの提供を開始した。One UI 4.1.1は、タブレットやフォルダブルなど大きなスクリーンのデバイスに最適化されたAndroid 12をベースにしており、8月26日に発売されたフォルダブルスマートフォンの新製品「Galaxy Z Fold 4」に初めて搭載していた。Galaxy Tab S8シリーズへのアップデートは提供開始時点で欧州と韓国のみとなっており、他の国については言及していない。大画面タブレットとして注目を集めたGalaxy Tab S8シリーズは、Galaxyタブレットとしては7年ぶりに日本でも発売された。
Galaxy Tab S8シリーズは、11インチの「Galaxy Tab S8」、12.4インチの「Galaxy Tab S8+」、14.6インチの「Galaxy Tab S8 Ultra」の3機種で、日本ではS8+とS8 Ultraが春に発売された。大画面機種を特徴とするだけに、Android 12Lを導入するメリットは大きい。
Android 12Lによって、Galaxy Z Fold 4と同じタスクバーが追加される。画面下部にとどまり(表示/非表示の切り替えも可能)、ドラッグ&ドロップで分割画面モードやフローティング表示で素早くアプリを開けるなど、ジェスチャーとの組み合わせで、アプリ間の素早いナビゲーションやより効率的なマルチタスクを可能にする。フルスクリーン表示と分割画面表示は新しい2本指のジェスチャーで簡単に切り替えられるようになった。クイックスイッチジェスチャーで最近使ったアプリを素早くブラウズでき、頻繁に使用するアプリのペアを固定することも可能だ。
マルチタスク以外では、画像からテキストを抽出し、任意のアプリで共有したり、テキストを別の言語に翻訳できる。例えば、My Filesアプリがファイル内の情報検索に対応し、電話番号を検索すると文書内や画像に写っている番号も結果に表示される。Webブラウザは、お気に入りのサイトをアイコンのドラッグ&ドロップで並べ替えられ、またロック画面用の壁紙のコレクションの編集が可能。連絡先の背景もコンタクトごとに設定できる。Samsung Keyboardの改善で、絵文字、ステッカー、顔文字の入力が容易になる。