俳優の横浜流星が主演を務める舞台『巌流島』が、2023年2月10から東京・明治座で上演されることが30日、わかった。
2020年7月に上演予定だった同作は、剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦 い」に焦点をあてたアクション時代劇。これまでに『真田十勇士』や『魔界転生』などの大ヒット作を産み出した脚本・マキノノゾミ氏と演出・堤幸彦氏が再びタッグを組み、新解釈、新設定をもとに新たに脚本を創り上げ、オリジナル作品(新作)として上演する。
6年ぶりの舞台出演となる横浜が主人公・宮本武蔵演じるほか、武蔵と対峙する佐々木小次郎役には、歌舞伎俳優の中村隼人が、歌舞伎以外の舞台に初挑戦。初共演となる横浜と中村が、火花散る剣豪2人のぶつかり合い、語り継がれて来た名勝負を演じ切る。
コメントは以下の通り。
■横浜流星
約3年前に中止になったこの作品が3年の月日を経て公演が実現します。今回は参加できない方々の思いも背負い、堤監督そして新キャストの皆さんと一致団結して、最高に熱い作品をお届けできればと思います。勝ちにこだわる剣豪で、武骨で我が道をいきますが、心根が優しく人間らしい漢です。晩年に「五輪書」を書くほど哲学的な部分も持っていて、色々な面を持っているので、男として尊敬しかありません。その魅力を最大限に引き出し、自分にしか生きられない武蔵を生きたいと思っています。あれから3年の月日が経ち、身も心もアップデートされたと思うので、3年前よりもより深みの増した武蔵を生きることを誓います。
■中村隼人
佐々木小次郎を演じさせていただきます。歌舞伎俳優の中村隼人です。巌流島と聞くと、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が一番に思い浮かびます。日本人に馴染みが深く、人気の題材に出演させて頂くことに嬉しく思っています。そして宮本武蔵といえば、私の大叔父である萬屋錦之介が演じていたイメージが強く、男臭くてカッコいい世界観に憧れていました。数多くの名優達が演じた役をさせていただくのは怖さもありますが、横浜流星さんと共に、自分にしかできない武蔵のライバル“佐々木小次郎”を作っていければと思います。
■堤幸彦
巌流島。
関門海峡の早瀬、日本史上もっとも有名な対決の島に至るマクロな歴史のうねりとミクロな心模様の交差。巷間語られる巌流島像とは異なる固唾を呑む裸の個性のぶつかり。横浜流星、中村隼人、水墨画のように虚飾を排したモノクローム舞台で勢いある二人の「真剣」を見たいのだ。存在の陰影を見たいのだ。技あるたくさんのキャスト、表現の達人スタッフと新たな強い「令和の時代劇」を創出したいのだ。カンパニーひとつとなって一目散で千秋楽まで走り抜ける!ご期待ください!