西アジアやヨーロッパで伝承された物語にしばしば登場する魔神。別名ジンとも呼ばれていて、封印されたランプをこすることで登場し、召喚した相手の願いを叶えてくれます。きっと、みなさん「アラジンと魔法のランプ」やアニメなどでご存知ですよね。あのオリエンタルなデザインのランプに惹かれた一人の日本人が、エジプトの首都カイロでとうとうイメージ通りのランプと出会いました。

エジプトの市場でついに見つけました。

  • (Twitter こくれん夫婦の休暇@un_couple0804 より引用)

ランプもいろいろな種類が存在しますが、写真のランプはオイルランプというものです。日本の急須に台座をつけたような形状になっていますが、細くなっている「ノズル」のような部分に紐状の芯を通し、胴体部分に貯めた油に浸します。芯に油がしみこみ、「ノズル」から出た紐の先に火をつけ、灯りをともします。それにしても、このランプはまさに私たちがイメージしている「魔法のランプ」そのもの。エキゾチックな写真効果もあり、フォロワーからも共感のリプライがたくさん寄せられました。

「わあ! 魔法のランプ! ジーニー出てきますかね?」「形とかもうそのままですね」「絶対こするとなんか出てくるやつ」「ほんとに魔法が使えるようになっちゃいそうですね。美しいです」「オリエンタル ムンムンですねーステキ」「魔力の塊だ!なにが出てくるんだろうか 背景も美しい 世界観がスゴイですね」などなど。今回の投稿者である「こくれん夫婦の休暇」さんにお話を伺いました。

■投稿者さんに聞く

……このランプを発見したのはいつ、どこで、どんなシチュエーションで?

仕事でエジプトに住んでいるのですが、今年8月に訪れたエジプト首都カイロにあるハーン・ハリーリ市場で見つけました。世界遺産にも登録されているカイロ歴史地区にある異国情緒あふれる市場です。大通り沿いのランプやカーペットを扱うお店の地下で発見しました。

……そもそもなんでランプがほしい思ったのでしょうか。

もともとアラジンが大好きだったこと、こちらの市場の雰囲気がアラジンの世界みたいだと思ったこと、たくさんの幻想的なランプ屋さんがある場所ということで探してみようと思いました。

……お店でランプを発見した時に思ったことは?

一目見た瞬間にコレだと確信しました。デザイン、色合い、光沢、サイズ感、全てが素敵で一目惚れでした。半年以上は機会があるたびに探していたので最高の気分になれました。

……写真が素敵なのですが、背景はどちらでしょうか。

ありがとうございます。背景もハーン・ハリーリ市場で、よく行く別のランプ屋さんが写っています。すぐ近くのカフェからの眺めで、飲み物を待ってる間にテーブルにランプを置いて撮影しました。

……もしランプの魔人にお願いするとしたらどんなこと?

ジーニーが大好きすぎるのでひとつめのお願いでジーニーを解放したいです!

ランプの魔人が「1つだけ願いごとを叶えてくれる」と尋ねてきたら、「では100個の願いごとを叶えられるようにして」と言おうと常々考えていた小狡い人間(つまり筆者)としては、「ジーニーを解放したい」という回答は、目からウロコでした。優しい! そして度量が大きい。そういう方の元へ「魔法のランプ」はたどり着いていくのかもしれませんね。

▼エジプトの市場でついに見つけました。