街で困っている人を見かけたときに、さりげなく手助けができる人は素敵ですよね。
イラストレーター&エッセイストの星田つまみ(@Ririshiku_Uruou)さんは、ある日“さりげなさLv.100”の行動イケメンに遭遇。そのときのひとコマが大きな反響を呼んでいます。
さりげなさ…Lv.100
(@Ririshiku_Uruouより引用)
目的地の駅に到着した途端、1人で電車を降りて先に行こうとする長男が気になって焦る星田さん。
すると……
近くにいた男性がベビーカーのステップを掴んで、電車から降りるのを手伝ってくれたのです。
お礼を言うヒマもなく、颯爽と立ち去る「行動イケメン」。あまりのさりげなさに星田さんはいたく感動したのでした。
この投稿に対してリプライや引用リツイートでは、「何も言わず去っていくのがレベル高い…」「惚れた…キュンッ」「イケメン過ぎてその人にお中元送りたい」など、さりげない人助けをする男性への称賛の声が続出。この投稿は8月29日時点で11.8万件もの「いいね」を獲得しています。
それだけ、困ったときにとっさに助けてくれる人の存在をありがたいと感じている親御さんが多いということなのでしょう。
その一方で、「いや、これ結果的に良い事してる様になってますが、必ず一言入れましょう。」「最近だと他人に触られると文句言われることもあるから、コレ出来ないのよな」といった意見もありました。
ちなみに、この時の星田さんは先に電車を駆け下りた長男に気を取られ、安全な後ろ向き降車ができていなかった状況。この男性は、こうした状況を察したからこそ反射的に行動に移したのかもしれません。
(ベビーカーは後向き降車が安全です)
(@Ririshiku_Uruouより引用)
このツイートをした星田つまみさんに、反響への感想などをうかがいました。
「さりげなさ…Lv.100」、投稿者に聞いてみた
一瞬の出来事だったかと思いますが、「行動イケメン」の対応について、その時のお気持ちを教えていただけますでしょうか?
私は長男の挙動が気になり焦っていたので、近くに人がいたこともあまり気に留めていなかったのですが、私がベビーカーの前を少し上げるための後ろステップを踏み込む動作にもたついた、ほんの少しの瞬間に、スッと動いてくださった男性の手助けの動作のスムーズさと、的確さにとても感動しました。
その時は本当に焦っていたので、その方に「危なっかしい母親」として見えていたのかもしれません。
何事もなければ手を出すこともなかったのだろうなと思いますし、このご時世ですから、思わず手を出したことをもしかしたらご本人も少し後悔しての無言の「颯爽」とした立ち去りだったのかもしれません。
お礼もちゃんと言えなかったですが、「さりげない手助けができるのは、普段からあたりまえにそういう意識と行動をしている方なのだろうな」と素敵な人に出会えて私はとても嬉しい気持ちになりました。
大きな反響があったことについて、率直な感想をお聞かせください。
たくさんの方に見ていただけで単純に嬉しい気持ちです。
ただ、子ども連れの方の危機感や安全面、感染防止などの観点から、「触られたくない」というコメントもたくさん見られました。そして、手を出すなら「ひと声をかけてからにしてほしい」というコメントも……親としては、どちらの感覚も共感できます。
ベビーカー(親)側が「危なっかしくない」状況ならきっと他人の手を借りることはないでしょうし、「触られなくない」のであれば常に落ち着いて(後向き降車など)安全な行動を取り、周囲に気を遣わせることのないようにできればいいのかなと思います。
また、とっさの「危ない」状況でなければ大半の方がきっと「ひと声かけて」からの手助けをしてくれると思いますし、もし誰かに手を貸そうと思っている方はトラブルや事故を防ぐために、ぜひひと声かけてからの行動をお願いしたいです。
「色々な意見があることもわかる」としながらも、今回話題を呼んだ漫画は、あくまでもそのときの(星田さんの)『危なっかしさ』と『とっさ』の手助けを描いており、その後颯爽と去っていく姿も含めて『こんなにさりげない、行動イケメンがいたよ』という単純な感動エピソードを描いたものだという星田さん。
この行動をすべてのシチュエーションで推奨しているわけではないといいます。
そのときの状況によって最適な行動が変わってくることもありますし、また人によって考え方・感じ方が違うことも多々あります。いずれにしても、「相手の立場に立って考える(想像する)」ことが大切なのは間違いありませんね。
さりげなさ…Lv.100#育児漫画 #6さい差兄弟日記 pic.twitter.com/9uH3oWGOXY
— 星田つまみ (@Ririshiku_Uruou) August 25, 2022