NECは8月29日、すでに展開中のクラウド型サービス「NEC Vector Annealing サービス」のラインナップを見直し、スタンダードプランとプロフェッショナルプランに再編して11月1日から提供を開始すると発表した。スタンダードプランは25万円/月から利用でき、プロフェッショナルプランは125万円/月から。

  • 画像はSX-Aurora TSUBASAが内蔵するベクターエンジン

NEC Vector Annealing サービスは、量子アニーリング処理向けの独自アルゴリズムを内蔵するソフトウェアを、大容量メモリを搭載したベクトル型スーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA」上で動作させるクラウド型サービス。従来比3倍の約30万ビットへと規模を拡大したほか、アルゴリズムの改善で求解性能を最大30倍高めたという。

今回国内業界最安値を目指してプランを再編し、より多くの顧客開拓を志向。計算量や時間あたりの従量課金制ではなく、月額定額制とすることで、技術の活用に向けたさまざまな検討を行いやすくしたとしている。また、情報の持ち出しが難しく自社内で使いたい利用者向けにオンプレミス型のソフトウェアライセンスも提供する(ハードウェアは別途必要)。