オンワードパーソナルスタイルは8月26日、「KASHIYAMA」「五大陸」「ONWARD Personal Order」におけるコロナ前後の購入者数、スーツ平均単価、購入金額・売上シェア構成比に関する調査結果を発表した。調査期間は2019~2022年の各年3~5月となる。

調査による結果は以下の通り。まず百貨店での展開を中心とする「五大陸」「ONWARD Personal Order」の購入者数は、コロナ前までの回復には至っていないが、1人あたりの平均購入単価はそれぞれ1万円弱上がっている。

  • 「五大陸」購入者数、及びスーツ平均購入単価(各年3~5月)

  • 「ONWARD Personal Order」購入者数、及びスーツ平均購入 単価(各年3~5月)

また、「五大陸」では10万円以上のスーツ購入率が11.9%、「Onward Personal Order」では25万円以上のスーツ購入率が10%増加し、高価格帯のスーツ購入率が大きくなっている。

  • 「五大陸」単価別購入数シェア率(各年3~5月)

  • 「ONWARD Personal Order」単価別購入数シェア率(各年3~5月)

同社は「在宅勤務の広がりなどでスーツを着用する人は減少しているが、スーツを着用する人は単価の高いスーツを好む傾向があることが伺えた。また、コロナ禍で毎日スーツを着る機会がなくなり、会食や商談などの大切な日用に良いスーツが少数あれば良いという考えの人が増加したことも要因の一つであると考察できる」とコメントする。

さらに、「KASHIYAMA」の購入者数はコロナ前と比較して約1.4倍に増加。新規購入者数も約1.3倍に増加し、全体として、購入者数が増加傾向だった。

  • 「KASHIYAMA」新規及び既存購入者数の変化(各年3~5月)