現在放送中の日本テレビ系大型特番『24時間テレビ45』で28日、加山雄三が両国・国技館のステージで“最後のサライ”を熱唱した。

  • 谷村新司(左)と加山雄三=日本テレビ提供

1992年の『24時間テレビ』で“みんなが歌える番組のエンディング曲を放送中につくる”という挑戦から生まれた「サライ」。日本全国からのメッセージをもとに加山が作曲、谷村新司が歌詞をまとめた。

その後、番組の代表曲として数々の名シーンを彩ってきたこの楽曲。メインパーソナリティー・二宮和也との対談では、当時の思い出や「サライ」の制作秘話、長年歌い続けられる楽曲への想いを語った。さらに、“なぜ今、引退を決断したのか?”加山の音楽活動に対する想いに二宮が迫った。

二宮が「サライ」が歌われ続けていることについての気持ちを尋ねると、加山は「(楽曲は)自分の分身のようなものだからね」と音楽への愛を明かした。

コンサート活動引退について加山に聞くと、「体が具合悪くなって倒れちゃって」と回答。その後復活して、もう一度歌が歌えたことがうれしかったというが、同時に「どっかでケリをつけなきゃいけないなと、最後を飾らなきゃという気持ちがその時から生まれた」と明かした。

しかし、コンサート活動の引退を決めた後も、新曲のレコーディングを精力的に行う加山。「音楽がやっぱ好きなんだ! どんどん作らなきゃと思って」と語る。

そして、両国・国技館のステージで「旅人よ」「君といつまでも」、楽曲をともに制作した谷村新司と一緒に「サライ」を生披露。『24時間テレビ』で「サライ」を歌うのは今回が最後となる。

歌唱を終え、加山は「最高です。(観客の)皆さんが一緒に手を振ってくれて、ありがとう、ありがとうって。そういう感じが伝わってきたからこっちからも一生懸命歌おうと思ってね、頑張ったよ」とコメント。谷村は「もう感無量でした、皆さんの愛をいっぱい感じてすごく幸せな時間でした」と話した。

今年の『24時間テレビ45』のエンディングは、これまで恒例であった出演者全員での「ラスト」歌唱を予定している。