JR九州は、九州新幹線を使った荷物輸送サービスのエリア拡大に向け、大分県日田市・福岡県うきは市の特産品を特急「ゆふ」に載せ、博多駅まで運ぶ実証実験を8月30日に行うと発表した。

  • 久大本線を走る特急「ゆふ」(2018年7月撮影)

当日は、日田駅を10時0分、うきは駅を10時17分に発車する上り「ゆふ2号」を使い、新鮮なフルーツや朝採り野菜などの特産品を博多駅まで運ぶ。日田市からは梨と夏野菜、名物の「天ケ瀬あんぱん」など、うきは市からはぶどうやいちじくなどが運ばれるという。博多駅到着は11時20分の予定。運んだ品は、当日の14時30分から18時頃まで博多駅在来線中央改札口スペースで開催する「つばめマルシェ」で販売される。

「つばめマルシェ」は、新幹線や特急列車を活用して、産地からその日のうちに届く旬の食材などを集め、1日数時間だけ駅にオープンするマルシェ。現在、博多駅、熊本駅、鹿児島中央駅で定期開催されている。「つばめマルシェ」で久大本線沿線の商品の販売は今回が初めて。この実証実験で積載時の所要時間や積載方法、振動状況の確認と消費地側のニーズ調査を行う。