今やさまざまなクリエイターが作品の制作過程をSNSなどに投稿していますが、写実絵師の山田めしが(@meshieshi)さんが投稿した動画は思いがけないもの。

「そうきたか!」とうならせる「逆転の発想」に、12.4万人がザワつきました。

#多分私しかやってない 絵の具の冷奴を筆で食べる。 #イラスト #ポスターカラー #絵描きさんと繋がりたい #art(@meshieshiより引用)

  • (@meshieshiより引用)

黒いお皿の上に、リアルに描かれていく「冷ややっこ」。

  • (@meshieshiより引用)

かつお節やネギ、ショウガをトッピングして完成かと思いきや…

  • (@meshieshiより引用)

あれれ、せっかく描かれた冷ややっこが筆でどんどん“食べられて”いきます。不透明の水彩絵の具であるポスターカラーを使い、どんどん上に塗り重ねることで下の絵を消しているのですね。

  • (@meshieshiより引用)

“食べる”途中の崩れ具合もなんともリアル。

  • (@meshieshiより引用)

最後には、お皿に豆腐のカスや水分が残った状態で「完成」となりました。

思いがけないアイデアとリアルな筆致が驚きを誘ったこの投稿は、8月26日時点で14.2万件もの「いいね」を獲得。

リプライや引用リツイートでは「スゴすぎました。時間を忘れて夢中で何度も見ました!」「ちょっとまじで意味がわからないくらいすごい」「筆で食べるってどういうことかと思いました!」「脳がバグる」と、驚きや感動の声が続出しました。

誰もが「これで完成」と思うような状態を完全に崩してしまうというのは、なかなか考えつかないですよね。この絵を描いた山田めしがさんに、制作時間やこだわったポイントなどをうかがいました。

「絵の具の冷ややっこ」、制作者に聞いてみた

――冷ややっこ、制作から食べ終わり(?)までどの程度時間がかかったのでしょうか。

コロナで自宅療養中に4日ほどかけて描きました。療養中に食べた冷ややっこのおかげで生まれた作品です。寝たり起きたりしながら制作時間はトータル30時間ほどだと思います。

――画材は何を使用されたのですか。

画材はポスターカラーです。

――こだわったポイントを教えてください。

こだわりは豆腐の断面です。 スプーンではなくお箸で一口ずつ食べていく際にできる凸凹の断面をリアルに再現したくて。。スプーンではなく、お箸ですくいきれない最後の「カス」もこだわりポイントのひとつです。


この“絵の具の冷奴を筆で食べる”動画は、山田めしがさんのYouTubeチャンネルでも公開中。

ほかにも、豚の角煮やオムライス、アイスの「ピノ」など、さまざまな食べ物を描く過程が紹介されています。あまりのリアルさに、思わずお腹がすいてしまいますよ。