ハイエンドなバイクを作るイタリアのドゥカティが家具ブランドと組んで限定500台の特別なモデル「エックスディアベル ネラ」を製作した。東京の南青山にある「ポルトローナ・フラウ東京青山」では9月4日まで、そのうちの1台を展示中だ。なぜバイク屋と家具屋が組んだのか。実車を見つつ話を聞いてきた。

  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」

    ドゥカティの台数限定モデル「エックスディアベル ネラ」

まだ買える? ドゥカティの限定バイク

500台の数量限定モデル「エックスディアベル ネラ」(XDiavel Nera)はドゥカティがイタリアの高級家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」(Poltrona Frau)とのコラボレーションで作った特別なバイクだ。ポルトローナ・フラウは1912年創業で、フェラーリのインテリアなども手掛けている。

  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
  • 黒のボディにシートの赤が鮮やかな「エックスディアベル ネラ」

ベースとなっているドゥカティの「エックスディアベル」は、スーパースポーツで鳴らす同社ラインアップにあって、ゆったりと乗れるGT的な立ち位置の1台。搭載する1,262ccのL型(90度のV型)2気筒エンジンは160馬力と超強力で、アクセルを思い切って開けば「6,000cc~7,000cc、700馬力、車重1.5トンのスーパーカー(4輪)と全く変わらない」(レーサーでコメンテーターの宮城光さんによる解説)くらいの加速感を味わえるそうだが、低めの回転数で乗れば街乗り、遠出も全く問題ないバイクなのだという。

コラボモデルの特別な点はシートだ。ポルトローナ・フラウが誇る最高級の牛革「Pelle Frau」を用いた専用シートには、車名の「XDiavel Nera」を想起させる「X」の刻印が。イタリアらしいステッチも見事だ。バイクのシートはともすると「コストカットの対象」(宮城さん)になりがちな部分だそうだが、デザインの国・イタリアで生まれ、クラフトマンシップを大切にし、美しさを追求するドゥカティとポルトローナ・フラウが組めばこの通り、最高に上質なシートができあがるというわけだ。こうしたモノづくりの思想で共鳴したことから、両社のコラボが始まったのだという。

  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
  • 専用シートは5色から選択可能

  • ポルトローナ・フラウ東京青山
  • ポルトローナ・フラウ東京青山
  • ポルトローナ・フラウ東京青山
  • 9月4日まで「エックスディアベル ネラ」を展示している「ポルトローナ・フラウ東京青山」の店内。右端は人気のアームチェア「Archibald」(86.5万円)だ。ポルトローナ・フラウは椅子1脚、皮1枚にも相当なこだわりを持ったブランドなので、バイクを鑑賞しに行ったついでに家具をじっくり見てみるのも楽しいはず

エックスディアベル ネラの価格は345.2万円。限定500台のうち、日本にはこれまでに5台が入ってきているとのこと。ちなみに現在、日本には2台の在庫(?)があるらしい。いつ売り切れるのかは不明だが、今なら(8月26日の13時過ぎの情報)注文すれば購入できるそうだ。

  • ドゥカティ「エックスディアベル ネラ」
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