関西を拠点に活動する芸歴10年以内の若手漫才師が競うコンテスト『ytv漫才新人賞選考会 ROUND1』が9月11日(15:55~)に読売テレビで放送される。
昨年度カベポスターが優勝した「ytv漫才新人賞」。3回にわたって選考会を行い、各ROUNDの上位2組ずつ、計6組の漫才師が年度末に開催される決定戦に進出する。今年度からは「敗者復活枠」を新設。ROUND1~3の中で最高得点を獲得した敗退者1組にも決定戦出場権が与えられ、計7組で12代目王者のタイトルを争う。ROUND1では事前審査を突破した12組がエントリーし、決定戦に出場できる最初の2組を選考する。出演は豪快キャプテン、20世紀、フースーヤ、たくろう、ドーナツ・ピーナツ、丸亀じゃんご、爛々、コウテイ、もも、ダブルヒガシ、チェリー大作戦、天才ピアニスト、審査員はオール巨人(オール阪神・巨人)、お~い! 久馬(ザ・プラン9)、哲夫(笑い飯)、久保田かずのぶ(とろサーモン)が務めた。
昨年度は決定戦に進出し、3位と躍進したフースーヤ(7年目) 。谷口理が彼氏役、田中ショータイムが彼女役となって遊園地デートを繰り広げる。審査員の巨人は「稽古量が見えて僕は大好き。良かったし、楽しかったです」。久保田は「自分たちが作ってきたいろんな料理をテーブルに叩きつけられた感じがして、胃もたれがしました」と笑わせつつ、「途中から面白くなってきて、何してんのやろ? と(笑)。そこが良くて新しいなと思いました」と称賛した。
福岡県出身で選考会常連のドーナツ・ピーナツ(9年目)。「キャバクラに行ったことがない」というドーナツ。そこでピーナツがキャバ嬢に扮し、雰囲気を味わってみることに。方言で繰り広げられるテンポの良いネタに巨人は、「笑いの数もたくさんあったし、うまいし、ネタも面白いし……」と感心。哲夫も「成長が見えるし、ここ最近のドーナツ・ピーナツはヤバいなと思ってます。つかみにも発見があったし、ツッコミの『ぶちのめすぞ』とか、やっぱり口が悪いって面白いですよね」とうなった。
女性コンビ・爛々(6年目)は選考会初出場。萌々と大国麗は「付き合うならどの食べ物がいい?」という話題で、たくあんや焼肉など様々な食べ物を挙げながら妄想するという独特の世界観のネタをパワフルなしゃべくり漫才で披露。審査員からは6年目とは思えない堂々とした振る舞いや女性ならではの視点に称賛が集まった。だが一方で、大国のツッコミフレーズ「チョメ」が気になったようで、「チョメ」の使い方を巡って審査員の間でも賛否両論に。強いインパクトを残した。
一昨年の準優勝コンビ・コウテイ(10年目)は今年度がラストイヤー。「京都で舞妓遊びをしてきた」という下田真生が舞妓に扮し、九条ジョーが客になって、お座敷の様子を再現する。お~い! 久馬は「ボケの数もすごい。終わり方も良くて、毎回恒例にしてもいいぐらいの設定だった」。久保田は「普通の芸人がやったらウケないことでもウケてるし、後半でちゃんと分かりやすいワードも残して、ずるい漫才師だなと思いました」と独特の言い回しで高く評価した。
選考会初出場の天才ピアニスト(7年目)のテーマは「早口言葉」。滑舌がいい竹内知咲に、コツを聞くますみ。すると早口言葉でトレーニングするのがいいとのことで、竹内はますみにレクチャーするが……。哲夫は、思い出し笑いしながら「女の子同士の言い合いっていうのがめっちゃ鮮やか。テンポが絶妙にいいんですよね」と講評。久馬は「ちょっと贅沢を言わせてもらうと、ボケの1個1個は面白いので、本題の早口言葉でもちょこちょこボケがあれば」と注文を付けた。
全12組を終え、審査員長の巨人は「僕がつけた点数は一番上から下までの幅が非常に狭かった。他の審査員も案外点数の幅がなかったので、非常に難しかったです」と大接戦だったことを明かした。新ルールとなり今回勝ち抜くことが大きなアドバンテージとなるROUND1。最終決戦への最初の切符を手にする2組はどのコンビなのか。