パーソルキャリアが運勢する、アパレル・ファッション業界専門の転職支援サービス「クリーデンス」は、2022年4〜6月期の「転職求人倍率」をは8月24日に発表した。

  • 転職求人倍率

まず、アパレル・ファッション業界においての転職求人倍率は、1.79倍であった。前年(1.13倍)と比較すると+0.66ポイントもの増加となっている。

新規求人数においては2022年4〜6月では、コロナ流行前の2019年4〜6月期と比較し110.7%。前年同期比は121.9%となっている。

新規求人数の前期比を職種別で見ると、「生産管理/物流/貿易」では148.3%と大きく伸長しているほか、「営業/店舗開発」でも127.6%となっている。

両職種は、事業の成長を左右させるポジションであることから、経験や知識を持ち即戦力となる人材を求める企業がほとんどだという。そのため、採用が活発化する動きを受け、より良い条件先への転職を希望する人が増加。結果として登録者数の伸びが求人数のそれを上回り、転職求人倍率が前期比で微減しているという。

「販売/店舗」の転職求人倍率においては、新規求人数は微減したのに対し登録者は微増したため、前期比-0.23の1.82倍となった。転職求人倍率は微減したものの、「販売/店舗」に含まれる販売職の転職市場は2022年に入り、転職希望者優位の状態が続いているとのこと。

エリア別で見ると、全体的に転職求人倍率は低下傾向である一方、求人数はエリアによって傾向が分かれる結果となった。

  • エリア別 転職求人倍率

東海・関西エリアでは、転職求人倍率・求人数ともに前期比がマイナスに。例年4月〜6月は求人数が減少傾向にあり、今年も同様の動きが見られている。また、中四国エリアの求人数は、前期比で186.7%と大幅に増加が見られた。