俳優の岡田准一が主演を務める、映画『ヘルドッグス』(9月16日公開)の場面写真が25日、公開された。
同作は深町秋生による小説『ヘルドッグス 地獄の犬たち』の実写化作。正義も感情も捨て、腕っぷし一つでヤクザ組織に潜入しのし上がる元警官・兼高昭吾(岡田)の姿を描き、原田眞人監督が脚本・監督を務める。
今回公開されたのは、東鞘会・神津組のボスであり、兼高、室岡の狂犬コンビの親父(オヤジ)でもある土岐の愛人・恵美裏の姿を捉えた新場面写真。松岡茉優演じる恵美裏は、関東最大のヤクザ組織「東鞘会」という男社会の中で生きる極道の女で、土岐のことを“パパ”と呼び、愛嬌のある一面も覗かせながら、どんな鍵でも解錠できる“鍵師”の家系出身で、裏社会に独自のパイプを持つミステリアスな女性だ。背中には美しい鳳凰のタトゥーを持ち、時には東鞘会に与する屈強な猛者たちすら一言で嗜める肝っ玉の座った姉御肌で、公私ともに土岐の支えになっている。しかし一方で、欲望に忠実、刺激が大好きな彼女は土岐の部下である兼高とも道ならぬ関係に。ヤクザという男社会の中で、決して守られるだけじゃない力強さと妖艶な魅力を併せ持つ魅力的なキャラクターとして、映画の世界を彩っている。
到着した場面写真では、楽しそうにじゃれ合う土岐と恵美裏の姿や、共に現場にでて指揮をとる2人の姿が映し出されている他、真っ黒な衣装に映えるグリーンヘアと真っ赤な口紅が印象的な恵美裏の美しい姿が捉えられている。
松岡は恵美裏という役柄について「頭が良くて魅力的で、私も憧れてしまう」とコメントしており、北村についても「初めて共演させていただいたのですが、とても優しくして下さって、たくさん助けていただきました」と明かす。原田組初参加となった松岡は、実はクランクイン前に現場に見学に行っていたそうで「監督の真後ろで見学させていただきました。『このアングルはね、こう言うことなんだよ』とか『こうやって撮っていくよ』っていうのを細かく教えてくださったんです」と明かしており、安心して撮影に臨めたようだ。自身が恵美裏という役を演じることで「彼女の信念がチラリとみえたら嬉しいです」と、男社会の中においても、信念を持って守られるだけでない令和版極道の女を体現している。