買取専門店「買取大吉」を展開するエンパワーはこのほど、直営店に持ち込まれた品物を集計した「2022年度上半期 買取件数ランキング」を発表した。コロナ禍の中、どのような商品カテゴリーの持ち込みが増えている調べた。集計期間は2022年1月1日~6月30日。
伸び率1位は「ジュエリー」
伸び率ランキング1位は「ジュエリー」で前年同期比713.1%の2万5,723件。同調査では「ウクライナ事情などもあり、貴金属の価値高騰が報道されたことなどに起因し、経済環境の不透明さや外出頻度の低下などから、ジュエリーの売却ニーズが高まったことが要因と考えられる」と分析している。
なお、単価は減少しており、「一般消費者の売却数が増加したことで全体の中における一般消費者つまり単価の低いジュエリーを売却する層の比率が高まった」と推測している。
2位は「ブランド品(特にバッグ、財布)」で同253.1%の5万9,300件。同調査によると、「今年の上半期は急速に円安が進行し、海外のブランド品を売却しようという動きが高まり、昨年に比べて大幅に売却数が増加した」という。
3位は「時計・カメラ」で同203.1%の3万6,932件。インフルエンサーが時計を投資対象としてコメントすることが増え、2022年1月頃から時計の価値が急騰した。ただし、5月頃からは価格も一服感が出ているという。
以下、4位「金・プラチナ」で同199.3%の9万9,068件、5位「雑貨・その他」で同151.5%の6万3,976件、6位「携帯電話など」で同146.4%の1万5,522件、7位「金券・切手・通貨」で同117.1%の11万1,675件と続いた。
同社によれば、リユース市場は急速な勢いで伸長しており、10年前には国内マーケット規模が1.5兆円だったものが、2022年には3兆円、2025年には3.5兆円に到達する見込みとなっている。リユース市場は他の市場と異なり、インターネット取引だけではなくリアル取引も伸びているとのこと。「買取専門店や出張買取など、リアル取引によって中古品を買取りするサービスが増加していることもリユース市場におけるリアル取引を伸長させている要因と言える」と分析している。