ウェブギフトは8月24日、「ビジネスシーンにおける"贈り物"」に関する調査結果を発表した。調査は8月4~18日、20~60代の男女300人を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「取引先への『贈り物』は、最終的に業績にも影響すると思いますか」と聞くと、「はい」(58%)、「いいえ」(42%)だった。
次に、実際に「贈り物で関係がよくなったり成約につながった経験がある」と答えた回答者に具体的なエピソードを聞いてみた。
「距離が縮まり関係がよくなった」ケース
「お互い贈り物をしあうことで、会話が増え仕事も増えた。某人気ハンバーグ店の商品券」(30代女性/不動産業、物品賃貸業/30代女性)
「うさぎやのどらやきを持参した。取引先の実権者がうさぎやのどらやきが大好きで話がはずんだ」(学術研究、専門・技術サービス業/50代男性)
「自社製品をお客様が関係先にPRしてくれた。虎屋の羊羹と地元の手作り煎餅」(建設業/60代男性)
「取引継続・再開のきっかけ」のケース
「やはり、継続的な取引をするには自社を印象付ける事も必要かと思います。良い物とかでは無く、暮れにはカレンダーや年始にはタオル、ちょっとした物で良いので続ける事に意味があると思います。大口の取引先には必ずカレンダーや年始を持って伺いました」(卸売業、小売業/50代男性)
「こちらが依頼された側で先方から贈り物をいただくケースで、あえて先に贈り物を持参して渡したところ、その気遣いにとても喜んでいただけて一回で終わらず継続的にお付き合いが続いている。地方の方との仕事だったので都内でトレンドになっていたスイーツを持参した」(サービス業/40代男性)
「長い間取引がなかった会社から、お中元を贈ったことをきっかけに仕事の依頼が来た。洋菓子の詰め合わせ。焼き菓子がメイン」(学術研究、専門・技術サービス業/40代女性)
「誠意を伝えるクレーム対応に必須」のケース
「クレーム発生時、その日のうちに手土産を持って謝罪、結果新規のご契約につながった。地元の銘菓を持参しました」(サービス業/40代男性)
「クレームで贈り物をしたところ、相手の怒りが少々和らぎました。ビールの詰め合わせセットです」(建設業/40代男性)
「大クレームを起こしてしまったが、以前から好みだと聞いていた商品を持参したところ少し場が和みました。福砂屋のカステラセット」(サービス業/30代女性)
また、「取引先に喜ばれる贈り物選びのコツや工夫」について尋ねたところ、「お菓子は『日持ち』『個包装』が必須」「万人受けする定番品を選ぶ」「地元の名産品・限定品で会話のきっかけづくり」「必要個数・年齢層・性別の把握はしっかり」「担当者の部下や女性社員に喜ばれるものを選ぶ」などのアドバイスが寄せられている。
そして、「ビジネスにおいて取引先への『贈り物』は大切だと思いますか」と聞くと、「はい」(79%)、「いいえ」(21%)という結果だった。