ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは先ごろ、新しい電気自動車(EV)のコンセプトカー「Acura Precision EV Concept」(アキュラ・プレシジョン・イーブイ・コンセプト)をモントレー・カー・ウィークで世界初公開した。「アキュラ」のデザインの方向性を示すモデルだという。
ホンダEVの今後を占うモデルか?
米国カリフォルニア州のモントレー半島に世界中からビンテージカーやクラシックカーが集まる祭典「モントレー・カー・ウィーク」(Monterey Car Week)にて公開された同コンセプトモデルは、電動化時代におけるアキュラデザインの方向性を示すもの。パワーボートの造形にインスパイアされた流麗で力強いフォルムが特徴で、EVらしく開口部がないノーズ部にはLEDで光る新しい「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」が鎮座する。鋭角でシャープな形状のデイタイムランニングライトや「パーティクル・グリッチ」と呼ぶ独特の抽象的なパターンを前後の造形やホイールに採用しているところも特徴だ。
ボディカラーはカリフォルニアの強い日差しに合わせて最適化されたマットな特別塗装「ダブル・エイペックス・ブルー」をまとっている。
同時に、2024年中に北米で発売を予定しているアキュラ初のEV量販モデルが「Acura ZDX」(ズィーディーエックス)であることも発表となった。「Acura Precision EV Concept」のデザインを具現化する最初のモデルとなる。
「Acura ZDX」はゼネラルモーターズ(GM)との共同開発モデルとなる。バッテリーはGMの「アルティウム」を搭載。「Type S」(タイプエス)の設定も計画しているそうだ。
今回の発表にあたり、アメリカン・ホンダモーター Acura エグゼクティブ・デザイン・ディレクターのデイブ・マレック氏は「Acura Precision EV Conceptは、これまでのPrecision Crafted Performanceのデザイン言語をさらに進化させた造形で、今後の電動化時代におけるアキュラデザインの方向性を不動の北極星のように指し示すものです」とコメントしている。