南海電気鉄道と泉北高速鉄道は24日、昨年7月からリニューアル工事を行っている中百舌鳥駅に関して、南改札口を移設した新改札口「東改札口」を9月17日始発から供用開始すると発表した。あわせて同駅4番線のホームドア設置工事開始も発表した。
中百舌鳥駅のリニューアル工事は2023年12月頃に完成予定。地下鉄(Osaka Metro)御堂筋線なかもず駅との乗換駅で利用者が多いことから、乗換え利用だけでなく、居心地良くゆっくり過ごせる場所になるように、落ち着いた重厚感・高級感がありながらも、テナントのにぎわいが目立つ駅をめざすとのこと。
現行の南改札口を移設し、新たに東改札口の供用を開始することで、御堂筋線なかもず駅への乗換えが約50m短縮され、利便性が向上する。東改札口は当初の計画より約3カ月早く供用開始することとなり、これに合わせて御堂筋線なかもず駅側に設置しているエスカレーターの上下運転方向も変更。利用者の動線を改善する。
2階コンコースの店舗面積も拡大され、駅コンコースの床面・壁面・天井や駅舎外壁の美装化工事も実施。2階コンコースのレイアウト変更により生まれるスペースを活用した店舗区画のリニューアルを実施し、面積を現行の約3倍に拡大するという。
中百舌鳥駅では今後、4番線でホームドア(大開口ホーム柵)設置工事も実施される。9月1日から準備工事としてホームドア設置に伴う補強工事、2024年1月頃からホームドア設置工事を行い、2024年4月頃から運用開始する予定。ホームドア設置工事に合わせ、3・4番線ホームと車両の段差・隙間縮小工事も行う。なお、中百舌鳥駅の4番線以外の番線や他の駅についても、ホームドア設置を検討するとしている。