識学は8月23日、「会議に関する調査」の結果を発表した。調査は7月27日~8月1日、直近3年以内にオンライン会議・オフライン会議の両方、あるいはオフライン会議のみど出席したことがある20歳~59歳の会社員300名(一般社員 150名、管理職150名)を対象にインターネットで行われた。
「オンライン会議とオフライン会議どちらを好みますか?」と尋ねたところ、オンライン派は48.0%、オフライン派は52.0%とほぼ半々という結果に。
そこで、オンライン会議の弊害を聞くと、「発言のタイミングがつかめない」(54.0%)、「画面越しのコミュニケーションになるため相手の意見や考えが分かりづらい」(49.3%)、「その場の雰囲気を感じることができないため、自分の意見が言いにくい」(38.3%)が上位に。一方、オフライン会議の弊害としては「会議に付随する移動や手間が発生する」が最も多く48.7%。次いで、「スケジュールが合わせにくい」(47.3%)、「交通費・会場費等のコストが発生する」(39.3%)と続いた。
続いて、会議についてどんな悩みがあるのかを聞いたところ、「会議に関する悩みは特にない」と回答した人は15.3%にとどまり、約85%が何かしら悩みを抱えていることが明らかに。具体的には、「発言する人がいつも同じ」(42.0%)、「議論が進まない」(36.7%)、「必要のない会議に招待される」(32.7%)が多い結果に。
また、「一般社員、直属の上司」や「課長、部長」などの「2階層」で会議を行っている場合には、「会議で決まったことに対して納得できないことがある」(15.2%)、「発言しても意見が通りにくい」(17.2%)などが低い割合になっており、このことから、会議はあまり多くの階層を巻き込まず、2階層で実施することで意見が通りやすい、納得のいく会議にできることがうかがえる結果となった。
次に、これまで無駄だと思った会議があるか聞いたところ、85.0%が「ある」と回答。無駄だと思った会議の特徴を教えてもらったところ、「会議の目的が不明確で何を決めるのかわからなかった」(49.8%)が最も多く、次いで「何も決定しなかった」(49.0%)が続く。また、「会議に参加する人の事前準備が不足していた」(38.4%)に関しては、管理職では48.5%と約半数近くとなった一方で、一般社員では27.3%と21.2ポイントもの差が浮き彫りに。
さらに、これまで会議が長引いたせいで、残業をしたことがあるかを聞いたところ、73.7%が「ある」と回答した。
自由回答では「リモートワークでのオンライン会議中に子どもがギャン泣き、 子どもをあやしながら会議」(男性/28歳)、「セール品のことで9時間ほど会議をした」(男性/35歳)、「無駄に長い会議で、 会議のための会議だった」(男性/59歳)、「2時間かけて決定したものが、 上長の一言で無しになってしまった」(男性、 38歳)、「オフライン会議でテーマが決まらず、 グダグダ雑談していた」(男性/36歳)などの声が集まった。