フォーカルポイントは、Shokzのブームマイク付き骨伝導ワイヤレスヘッドセット「OpenComm UC」を8月24日に発売した。価格は27,880円。PC用のワイヤレスUSBアダプタを同梱しており、オフィスや在宅での業務向けのビジネスモデルとして展開する。

  • OpenComm UC

  • OpenComm UC本体(左)と、付属のPC用ワイヤレスUSBアダプタ(右)

Shokz(旧:AfterShokz)が2020年に発売した骨伝導ヘッドセット「OpenComm」に、ワイヤレスUSBアダプタ(Loop 100 Bluetoothアダプタ)を同梱した製品。Windows/macOSを搭載したPCと組み合わせて使え、ZoomやMicrosoft Teams、Skypeといったオンライン会議ツールとの接続の安定性を高めている。

ビジネスモデルという位置づけだが、直営オンラインショップ「フォーカルポイント・ダイレクト」のほか、家電量販店やライフスタイルショップなどでも取り扱う。なお、従来のOpenComm(22,880円)はShokzの直販サイトやフォーカルポイント・ダイレクトで併売している。

  • ブームマイクを搭載

  • オンライン会議での利用イメージ

本体とLoop 100アダプタはBluetooth 5.1に準拠。音切れを気にせず使え、シームレスなコミュニケーションを可能にする。ヘッドセットはBluetooth対応のモバイル機器でも利用でき、NFC対応デバイスであればワンタッチでペアリング可能。さらにマルチポイント接続にも対応しており、PCやスマートフォンなど2台の機器に同時接続して、使うデバイスを簡単に切り替えられるとする。

なお、本体とLoop 100アダプタは出荷時にペアリング済みでマルチポイント接続の設定も有効になっており、購入後は手持ちのPCやスマホとのペアリングを行うだけですぐに使える。

  • OpenComm UCとLoop 100 BluetoothアダプタはBluetooth 5.1準拠

手元のWindows PCでOpenComm UCの試用機を使ってみた。ヘッドセットの電源をオンにして、Loop 100アダプタをPCのUSB端子に接続するだけで、PCの音声入力がヘッドセット側のマイクに切り替わる。これはデフォルト仕様で、サウンドの設定を手動で変更する手間が省けて便利だ。

PCとスマホのマルチポイント接続もチェック。PCで動画を観ているときに電話がかかってきたらすぐに着信応答でき、通話が終わるとPC側の動画音声に自動で戻って続きを楽しめた。ワイヤレスイヤホンでは当たり前になりつつあるマルチポイント接続だが、ややこしいことをユーザーに意識させず、手軽に2台の機器をシームレスに行き来できるのはありがたい。

  • Loop 100 Bluetoothアダプタにはペアリングなどの操作で使うボタンを装備。Shokzロゴもついている

耳をふさがないオープンイヤーデザインで、装着したまま周囲の音も確認可能。独自の骨伝導技術「PremiumPitch 2.0」を採用して音質を高めており、クリアな中高域で音声を聞き逃しにくくした。ブームマイクは通話用ノイズキャンセリング技術によって声のみを拾って最適化し、高品質な通話を追求。可動式で、使わないときは折りたためる。

  • ブームマイクは可動式。通話時は下に下げられる

  • ブームマイクを折りたたみ、通常のワイヤレスイヤホンとしても使える

本体はIP55の防塵防水仕様。柔軟性のあるフレキシブルなフレームにより、長時間装着していても負担が少ない。片側にマルチファンクションボタンや音量ボタンを集約しており、着信応答/終話やリダイヤル、音量調整を片手で行える。

  • 片側にマルチファンクションボタン(右端)や音量ボタン(中央下)を集約。左端はマグネット式の充電ポート

内蔵バッテリーで最大16時間動作し、音楽再生時は8時間使用可能。急速充電に対応し、約5分の充電で最大2時間通話できるという。マグネット式の充電ポートを搭載し、水濡れを検知すると警告音が鳴る機能も備えている。重さは33g。充電ケーブルやハードタイプのポーチが付属する。

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