Google TVの発表からもうすぐ2年。Googleがコミュニティサポートに「Improving Your Google TV Experience」という記事を投稿し、ここ数カ月かけて進めている利用体験や視聴体験を向上させるアップデートについて紹介している。ユーザーからのフィードバックをもとに、ユーザーから改善の声が挙がっていたパフォーマンスやアプリ管理を改善する。その内のいくつかはすでに利用できるようになっている。

環境によるが、Google TVに対してユーザーから「動作が重い」という指摘があり、例えば子供用プロフィールへの切り替えに時間がかかるため子供用を使うのをあきらめたというような声がコミュニティサポートに寄せられていた。

そこで、RAMの使用量を減らして空きメモリを増やすことで、コンテンツ視聴の安定性や快適性を向上させた。わずかではあるが、コンテンツへのアクセスも速くなるという。さらに、CPUへの最適化、キャッシュ管理の改善で、ホーム画面(For youタブを含む)の起動時の読み込みやコンテンツ表示にかかる時間を短縮。特にユーザーが利用するFor you(おすすめ)タブについてはナビゲーションを改善し、それによってタブ内のスクロールがなめらかになり、タブ間の切り替えの応答性が向上する。処理が複雑なライブ・タブも読み込み時間が従来より短くなるとのこと。

また、子供用プロフィールの画像キャッシュを最適化し、プロフィールを切り替えてからコンテンツを閲覧できるまでの時間、プロフィールの読み込みからアプリが起動するまでの待ち時間を短縮した。

Google TVで利用できるアプリ数は10,000アプリを超えており、アプリをインストールし過ぎてストレージの空き容量不足に陥るユーザーが少なくない。そこで、設定メニューから「Free up storage」(ストレージを解放する)を使って、キャッシュを消去したり、使用していないアプリを削除して簡単にデバイスのストレージに空き容量を作れるようにした。これはGoogle TVを搭載したChromecastにすでに展開しており、スマートTVのGoogle TVには次期システムアップデートで提供する予定。

アプリのインストールについても、新しいアプリをインストールするプロセスがストレージ関連のエラーで終わることが減るようにいくつかの変更を加えた。また、ストレージ容量の解放をバックグラウンドで自動実行できるプロセスを実装し、効率的により多くのアプリをインストールできるようにした。