識学は8月22日、「“気にしいさん”に関する調査」の結果を発表した。調査は7月13日、自身を“気にしい”だと思う、あるいは“気にしい”だと思われる部下がいる20歳~59歳の男女300名(管理職132名、一般社員168名)を対象にインターネットで行われた。
「気にしい」とは、人の顔色を気にして自分の意見を言えないことがあったり傷つきやすかったり繊細な性格だと感じることがある人のこと(同調査)。調査によると、自身のことを“気にしい”な性格だと思っている人は58.8%。どんなことを気にしてしまう・感じてしまうのかを聞くと、「自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づく」(72.2%)や「人のちょっとした仕草・目線・声音などに敏感で機嫌や思っていることがわかる」(71.4%)、「短時間にしなければならないことが多いと気が動転してしまう」(64.1%)が上位に。
また、ストレスを感じると業務にどのような影響が出るか聞いたところ、「業務に集中できなくなる」が最も多く38.5%。次いで、「作業スピードが落ちる」(31.9%)、「ミスが増える」(29.3%)と続いた。
次に、“気にしい”な性格であるが故、仕事中に辛いと思った場面について聞いたところ、人の顔色をうかがいすぎて確認や相談ができなかった、人に迷惑をかけたくないと思い仕事を抱えこんでしまう、評価を気にして思うようなことができなかったといった回答が見受けられたほか、ミスした自分を責めたり、考えてすぎて眠れなくなってしまったという人も。
また、「あなたがお勤めしている企業は“気にしい”な社員でも働きやすい環境だと思いますか?」と尋ねたところ、9.2%が「そう思う」、41.0%が「ややそう思う」と回答。理由を聞くと、「人間関係がいいから」(53.3%)、「業務内容が自分にあっているから」(38.0%)、「プライベートに介入されないから」(28.5%)が多くあがった。
次に、“気にしい”だと思われる部下がいる管理職に対し、一緒に仕事をする際、気をつけていることを聞いたところ、「明確な指示を出す」(49.4%)、「スケジュールに余裕をもって依頼をする」(40.4%)、「感情的なコミュニケーションを避ける」(40.4%)が上位に。
また、お勤めしている企業について、業務に関するルールが明確に示されているか聞いたところ、44.7%が「あまりそう思わない」「思わない」と回答。約4割の企業で業務に関するルールが明確に示されていないことが明らかに。上層部からの指示についても、「あまりそう思わない」「思わない」が56.1%と半数を超えた。