アラームボックスは8月22日、「2022年上半期 インターネット上で悪評・クレームが多い上位10業種」を発表した。調査は1月1日〜6月30日、SNS等インターネット上で投稿された各企業に関連する悪評・クレームを抽出し、集計した。対象企業は7,924社。
悪評・クレームの多い業種ランキングの結果、昨年に引き続き、通販事業を主力とし複数のネットショップを設けていることが多い「無店舗小売業」(1社あたりの平均悪評・クレーム数4.48件)が1位に。梱包や配送についてのクレームが多く、「発送予定日を1週間過ぎても発送されない」「梱包が粗雑で商品が壊れていた」といった書き込みが目立った。
2位は「その他の小売業」(同3.57件)。特に、書籍やCDを販売する小売店の通販事業でクレームが多く、実店舗を構えていることもあり、「商品が思ったものと違う」というクレームは無店舗小売業より少ない反面(中古品販売を除く)、「在庫ありとなっていたから購入したのに、購入後に在庫切れとなり無断キャンセルされていた」といったクレームが多発。また、化粧品に関する悪評・クレームも多かった。
3位には「化学工業」(同1.87件)がランクイン。配送や梱包といった製品とは関係の無いクレームが多発。また、「定期購入の解約ができない」「勝手に定期購入に移行されていた」「ねずみ講のようなものに誘われた」など、購入方法に関する悪評が発生している企業も見受けられた。
4位は「各種商品卸売業」(同1.85件)で、「汚れ」や「包装されていない」など卸売業者に関するクレームが目立つ結果に。5位は「各種商品小売業」(同1.62件)で、食品売り場やトイレなどでの衛生面を指摘するクレームや、「店頭のアルコール消毒がいつも切れている」といったコロナ禍だからこそ気になるクレームが発生。
6位には「飲食料品小売業」(同1.61件)がランクイン。特に、健康食品の通信販売において、「定期購入の商品が未開封でも返品できないうえ、解約の連絡は繋がらないので勝手に送られてくる」「間違った商品が送られてきた挙句、交換してもらおうとしたら、家族が使用できることや使用期限がまだあることを理由に、企業の不手際なのに交換を渋られた」といったクレームがあった。
7位は「宿泊業」(同1.55件)で、清掃面やサービス面への不満が散見された。8位の「その他の卸売業」(同1.39件)では、化粧品の使用感に関するものや、ネット通販商品の検品体制を疑うもの、「母の日ギフトなのに母の日に間に合わなかった」など配送に関するクレームも。
9位は「織物・衣服・身の回り品小売業」(同1.33件)で、レディース服を販売する企業に対して、「縫製が思ったより悪い」「サイズ交換ができない」「穴が開いていた」といったクレームが。10位には「銀行業」(同1.06件)がランクイン。窓口対応に関するクレームが多かったほか、コロナ禍により普及が進んだネットバンクやアプリの機能面への不満が多く見受けられた。