中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう23日に放送。ゲストに、ザ・マミィ、山之内すず、水卜麻美アナウンサーが出演する。

  • 寿司屋の店主(左)と息子=中京テレビ提供

石川県能登半島ののどかな港町にある寿司屋は、コの字型のカウンターのみ、10人も入れば満員という小さな店ということもあり、ランチタイムには毎日のように行列ができている。高級魚を含む地元の魚介類をリーズナブルに提供しているのが特徴で、クロダイ、マダイ、トビウオ、など地魚を使った寿司12貫が載った「寿司ランチ」は1,000円。サービスで、ブリ、マグロ、サーモンなど計10種類の醤油漬けの切り身が、ごはんの上にたっぷり盛られた「ミニミニ海鮮醤油漬け丼」もついてくる(取材時)。

お金がない学生やファミリー層にも優しく、魚7貫と玉子、ミニミニ漬け丼、お吸い物の「学割寿司ランチ」が550円。小学生以下の子どもには、無料で寿司を振る舞っている。その味もさることながら、「寿司は飲み物だ」と思わず客が漏らすほど、シャリとネタが口の中ですぐに溶けてしまう食感の良さが評判だ。

話好きで、客だけでなく取材スタッフにもダジャレや様々なエピソードを矢継ぎ早に語ってくれる40代の店主は、その気さくで接しやすい人柄の一方、料理の仕込みには一切手を抜かない主義。「魚を触ることが生きがい」と語る店主は、定休日も午前11時から午後7時まで仕込みをし、深夜3時から仕込みを再開して朝7時半まで仕込み。「12時間仕込んで3時間にかける」と、昼の3時間ほどの営業に向けての労力を日々惜しまない。

これが寿司の美味しさにもつながっているようで、常連の大学教授も「能登の魚のポテンシャルに、(仕込みによって)さらに上澄みがある」「普通の魚がうまい。いろいろ工夫もしている」と分析する。

どんなときも明るく振る舞う店主だが、働きたくても働けない日々を経験したことがある。そんな経験と、現在小学1年生になる一人息子の存在が、店主の何よりの原動力だという。