ダンス&ボーカルグループ・AAAの與真司郎(あたえ・しんじろう)が21日、都内で実施された『すべての生き方は正解で不正解』(講談社刊、8月23日発売)の発売記念取材会に出席し、グループ活動を通じて感じた葛藤や苦しみを赤裸々に語った。

  • 與真司郎

10~20代はネガティブ思考だったという與。AAAで活動している最中も「メインボーカルじゃなくて常にダンサーだった。歌い始めても『なんでこの人歌ってんの?』というコメントもたくさんあった。すごく落ち込んだ。『自分って必要なのかな? AAAに必要なのかな?』と思う時期はめちゃくちゃ長かったです」と告白。

さらに「『芸能界をやめよう』と思うことは何回もありました。そういうときはネガティブなので、常に人の悪口を言ったり、物事を対してウジウジ言ったり、友達と遊んでいても文句から始まる。そういう自分が嫌で変えたかった。日本では変われないと思って海外に行った」と話した。

現在、米LAを拠点に活動している與。日本に住んでいたときは「仕事漬けで朝から晩まで働いていた」が、現在は「土日は絶対働かないようにしています。マネージャーさんに『連絡してこないで』と言っている」と笑った。

また、アマゾンで頼んだ荷物が時間通り届かないことは日常茶飯事で「僕は完璧主義者。完璧じゃないと気がすまなかった」ためストレスがたまったものの、メンタルトレーニングを経て次第に「すごく緩くなった」という。

そうしてメンタルに関する本や資料を漁るようになり、ついにメンタルヘルスやポジティブ思考にまつわる『すべての生き方は正解で不正解』を刊行するにいたった今を客観視して「自分でも驚いています。不思議でしょうがない」と率直な心境を語った。

同作の中では、幼少期のトラウマにも言及。「書くのを迷ったけど、意外と皆何かしらある」と言い、「(昔のことを語って)悲劇のヒーローになりたかったわけではない。変われたんだよ、と言いたかった」と主張した。

『すべての生き方は正解で不正解』は、メンタルヘルスやポジティブ思考についてつづった、與の初となる “文字中心” の新刊。ネガティブになった時に寄り添ってくれる言葉や視点の変え方のヒントが見つかる、33の「ポジティブ語録」を収録している。

イベントには、フォーチューンアドバイザーのイヴルルド遙華もスペシャルゲストとして登場し、クロストークを展開。また、with onlineで「人生相談」をテーマに連載を行ってきた與が、会場の報道陣の即席お悩み相談も行った。