羽田空港第2ターミナルに設置されている存在感のある自動販売機。こちらの自販機では、約90秒で出来立てアツアツのラーメンが食べられるのだそうだ。なにかと急いでいることの多い空港ですぐに食べられるラーメンは魅力的。さっそく実食レポしていこう!
羽田空港第2ターミナル1階「24時間自販機レストラン」に設置されているこちらは、最速90秒で生麺タイプのラーメンが食べられるラーメン自販機。購入はキャッシュレス決済のみとなっており、交通系ICカード、クレジットカード、電子マネー、QRコードでの支払いが可能。ラインナップは全4種類となっており、味噌・醤油・柚子塩・豚骨と、ラーメンの王道から好みの味わいを選べるようになっている。
完全キャッシュレス決済の自販機ラーメンの味わいやいかに!
同自販機を手掛けるYo-Kai Express Inc. は、2016年に米シリコンバレーでラーメン事案を営むスタートアップ企業。社名の「Yo-Kai」は妖怪からネーミングされており、いつどんな場所でも人々を楽しませたいという思いが込められているという。自動販売機は現在、羽田空港第2ターミナルほか、芝浦パーキングエリアや東京駅グランスタ東京の地下1階などに設置されており、今後も設置場所の増加が検討されているそうだ。
今回は「東京 Shoyu」と「九州 Tonkotsu」をチョイス。カロリーは「東京 Shoyu」で100gあたり191Kcal、「九州 Tonkotsu」で100gあたり269Kcalと、カロリー視点からもお店で食べるラーメンと変わらぬ仕上がりになっているようだ。奥行き感じる味わいに期待大だ。
タッチパネルに従って商品注文を済ませるとパネル部分には支払い明細をダウンロードできる二次元コードが映し出される。出張等でも経費精算しやすいビジネスパーソン向け仕様になっていた。
周りの自販機で飲み物を買ったり席をとったりしている間にラーメンが完成。約90秒とのことだったが、待ち時間に飲み物を購入していたこともあって、即座に完成した印象だ。右側の扉が開くと、熱気をまとったラーメンが鎮座していたぞ。器もかなりアツアツなのでやけどには注意しよう。
「24時間自販機レストラン」内の席についてさっそく実食。
「東京 Shoyu」(790円)
「東京 Shoyu」は、醤油と鶏がらスープ、3種類の魚介に貝エキスを加えたスープを使ったすっきり仕上げの一品。ふわっと立ち上がる香りはふくよかで、自販機から出てきたとは思えないビジュアルに驚く、本格的な仕上がりになっている。ほうれん草にメンマにチャーシューと、物足りなさを感じさせない盛り付けも魅力的だ。
すっきり仕立ての醬油ラーメンは、クセのない万人受けする仕上がりに。麺もつるりと食べやすく、搭乗前でも胃もたれを気にせずいただける、ちょうどよいボリューム感になっていた。ほうれん草やメンマ、チャーシューにも味がしっかりとしみ込んでいるので、味わいが分離するがっかり感も感じず楽しめたのも魅力的なポイントだったぞ。
THE・日本の醬油を楽しめるので、海外旅行を控えた行ってきますのラーメンにぴったりの一品だ。
「九州 Tonkotsu」(790円)
つづいていただいたのは自販機専門の豚骨ラーメン。豚の背脂を使用しているスープは豚骨をしっかり感じられる、濃厚な香りが特徴的だ。さきほど食べた醤油ラーメンよりもガツンと食べ応えを感じられる、満足感ばっちりな仕上がりだ。
豚骨ラーメンのスープは、ぽってりした仕上がりながらも濃厚すぎず、万人受けしそうな食べやすい味付けになっている印象。濃厚すぎる豚骨は苦手だという人でも食べやすいので、フライト終わりの疲れた身体にじんわりと染みるスープを楽しみたい人におすすめだ。
今回実食した2品は、つるりとした細麺が食べやすくクセの強すぎない、誰もが楽しめるような味わいになっていた。過去にアメリカで食べたラーメンも近しい味わいを感じたため、もしかすると若干シンプルにも感じられるこの味わいが『アメリカでウケる日本のラーメン』の味わいなのかもしれない……。
朝早いフライトなどでは飲食店が閉まっていることもきっとあるはずだ。そんなときにはぜひチェックしてみてはいかがだろうか。