アクセスセキュリティは8月17日、「図書館の利用実態調査」について発表した。同調査は7月6日~7日、16歳~30歳で図書館の利用経験がある、または利用している1,005人を対象にインターネットで実施した。
平均で1カ月に何冊くらい読書をするか尋ねたところ、「1冊未満(数カ月に1冊)」(53.3%)が最も多く、次いで「1冊~4冊」(27.0%)、「5冊~9冊」(10.6%)、「10冊~14冊」(5.0%)、「20冊以上」(2.3%)、「15冊~19冊」(1.8%)という結果に。「1冊以上」本を読んでいる人の割合は46.7%と半数以下だった。
主にどういった方法・機器で読書をしているか聞くと、73.4%は「紙の本」と答えた。「スマートフォン/タブレット」は25.7%だった。
どのくらいの頻度で図書館を利用しているか聞くと、「年数回程度」(65.6%)が最も多かった。「月1回程度」は14.5%、「週1回程度」は11.1%だった。
図書館を利用する目的は、「本を読むため」(54.2%)が最も多く、次いで「本を借りる/返すため」(44.3%)、「勉強/仕事をするため」(37.9%)、「調べ物をするため」(31.2%)となった
図書館を利用する際、どのような本をよく読むか聞くと、65.4%が「小説」と回答した。次いで「資料各種」(22.6%)、「コミック」(21.7%)、「学術書」(20.5%)となっている。
図書館で読みたい本は、蔵書の質/量は満足できるものか尋ねると、51.5%が「もう少し充実してほしいが、とりあえずは満足している」、29.7%が「何も文句がないくらい満足している」と回答した。「物足りなくて、全く満足できない」は4.0%だった。
図書館の利用について、良いと感じることを聞くと、「本を無料で読むことができる」(78.6%)が最も多く、「本を無料で借りることができる」(65.4%)、「静かで環境が良い」(54.3%)と続いた。
図書館の利用について、良くないと感じることを尋ねると、最も多い回答は「本の貸し出し手続きが面倒に感じる」(32.1%)で、「読みたい本が貸し出し中であることが多い」(28.0%)、「利用したい本を置いていない」(25.1%)と続いた。
図書館について"もっとこうなったらいいな"と思うことを尋ねたところ、「貸し出しなどの手続きを簡単にしてほしい」(38.0%)が最も多かった。次いで「リラックスできる施設/設備を整備してほしい」(29.9%)、「ネット上での本/資料の貸し出し予約に対応してほしい」(25.7%)、「貸し出し窓口や返却口を館以外の様々な場所に設置してほしい」(20.6%)となっている。
そのほか「24時間自由に利用できる図書館」「駅近くの図書館。宅配で貸し借りできる図書館」「インターネット上にあり、データで貸し借りできる図書館のようなサイトがあったら嬉しい」「館内の利用者数が分かる、勉強専用のフロアがある図書館」「リラックスルームみたいな寝転がりながら本を読める家みたいなスペースがほしい」などの声もあがっている。