プレシードジャパンは、AVIOTブランド初のヘッドホンとして、ピエール中野氏が監修した「WA-Z1PNK」の先行予約販売を8月18日に開始した。声優・ 緒方恵美氏の録り下ろしボイスガイダンスを搭載しているのも特徴。価格はオープンプライスで、直販サイトでは88,000円で販売している。

  • WA-Z1PNK

完全ワイヤレスイヤホンなどで知られるAVIOTの初となるヘッドホン。6月の開発発表当初、2022年夏〜秋の発売を目標としており、今回発売に先がけて、AVIOTの直販サイト会員限定で予約販売を開始。執筆時点では、10月1日以降に順次配送予定となっている。

半開放型のオーバーイヤータイプで、低歪で超⾼域まで伸びるレスポンスを特徴とする、平⾯磁気駆動型ドライバーを採⽤した“⾳質特化型モデル”と位置づけている。Bluetooth/有線接続の2ウェイ仕様。

同ブランドでおなじみの“ピヤホン”シリーズに携わっている、ロックバンド「凛として時⾬」ドラムスのピエール中野氏が、音質からデザインまで全面監修。愛称は「ピヤホンのヘッドホン、ピッドホンでお願いします」(ピエール中野氏)とのこと。さらに、デバイスとの接続や電源オン/オフを知らせる全8種のボイスガイダンスには、声優・緒方恵美氏の録り下ろしボイスを採用している。

“ピッドホン”の主な特徴

  • WA-Z1PNK

ピエール中野氏が手がけたピヤホンは、ベースモデルを元に音質を調整してピヤホン“らしさ”を出していたが、WA-Z1PNKはAVIOTのフラッグシップ「Zシリーズ」のヘッドホンとして、「耳の肥えたユーザーにも感動してもらえるようなものに仕上げた」とする。

一般的な多くのヘッドホンで採用されているダイナミック型ドライバーは、振動板に取り付けられたボイスコイルをドーナツ型のマグネットで挟み込むように設計することで、振動板に部分的な駆動力を与える仕組みだ。一方、WA-Z1PNKで採用した平面駆動型ドライバーは大きな違いとして、振動板全面にコイルパターンを形成し、振動板前後のマグネットによる磁界の中で振動させることでフラットで均一な駆動力を与えられるようにしており、低歪かつ超高域まで伸びるレスポンスを追求している。

さらに、従来の平面駆動型ヘッドホンが苦手としていた低音域の再生能力についても、内部音響チャンバーと半開放スリット型ハウジングによってエアフローを最適化し、一般的なダイナミック型ヘッドホンと遜色のない音圧レベルに仕上げた。これにより「ポップス、ロックをはじめ、あらゆる音楽ジャンルに対してクリアで再現度の高いサウンドを楽しめる」としている。

Bluetooth 5.2準拠のワイヤレス接続対応で、コーデックはSBC、AACに加えて高音質なLDACもサポート。Bluetooth再生用として、ESS Technology製の専用DAC・ドライバーアンプICを搭載しており、無線利用時にも回路残留ノイズの影響を低減してSNやダイナミックレンジを向上させている。

有線接続も可能で、付属のヘッドホンケーブル(3.5mmステレオミニ)でポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプなどにつないで音楽を楽しめる。6.3mmステレオプラグアダプタも同梱する。なお、ヘッドホンの入力ジャックは3.5mm4極(L+/R+/R-/L-)仕様で、対応するケーブルを使うことで高音質なバランス接続も可能とする。

装着感も追求。ピエール中野氏が最も装着感がよいと感じたヘッドホンをリファレンスに設計しており、耳当たりの良いソフトな素材のイヤーパッドを採用して、オーバーヘッド型ながら耳や耳周りへの圧迫感が少なく、快適な装着感を実現したとする。

デザイン面では、ハウジングの素材に高剛性アルミハウジングを採用し、サラサラとした質感のマットブラックのカラーリングを採用。ピエール中野氏ならではの「PNK」ロゴや、アクセントのゴールドパーツをあしらった。

ハンズフリー通話用のMEMSマイクを2基内蔵。PCやスマートフォンなど2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント機能も備える。Bluetooth接続時の連続再生時間は最大20時間。USB Type-C充電に対応し、約5.5時間で充電できる。