JRグループは18日、お盆期間(2022年8月10~17日)の利用状況を発表した。すべての地域で昨年より実績を伸ばしており、コロナ禍前(2018年)の水準には至らなかったものの、新幹線は多くの路線で前年比200%前後まで回復している。
JR東海は今回の発表で、台風8号など大雨の影響により、新幹線で遅延が発生したほか、在来線の一部列車に運休や遅延が発生したと説明。お盆期間における東海道新幹線の利用人員は215万6,000人で、前年比209%・2018年比58%だった。
JR西日本は山陽新幹線について、利用者数105万9,000人で前年比219%・2018年比65%と発表。北陸本線の特急列車は利用者数4万1,000人で前年比219%・2018年比55%、北陸新幹線は利用者数18万1,000人で前年比236%・2018年比64%、関西空港線の特急列車は利用者数1万4,000人で前年比934%・2018年比18%などとなった。JR四国のお盆期間における利用状況は、瀬戸大橋線が16万800人で前年比181%・2018年比61%、主要3線区が7万6,600人で前年比194%・2018年比63%だった。
JR九州は今回の発表で、新型コロナウイルス感染症「第7波」の影響がありながらも、3年ぶりに行動制限を伴わないお盆期間となったこともあり、帰省等の利用需要が高まったと説明。今年の利用状況は、台風9号の九州上陸、九州全域での記録的豪雨の影響と行動制限が設けられていた前年と比べて約201%となった。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響がなかった2018年との比較で約58%の利用状況だった。お盆期間の九州新幹線(博多~熊本間)は約20万人が利用し、前年比168.5%・2018年比60.7%だった。
JR東日本でも、コロナ禍前の2018年の水準には至らなかったものの、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限がなく、前年に比べて利用が回復したとのこと。ただし、前線停滞や台風8号に伴う大雨の影響により、複数の線区で特急列車に運休が発生した。お盆期間中の利用状況は、東北新幹線が107万7,000人で前年比201%・2018年比58%、上越新幹線が68万3,000人で前年比191%・2018年比61%、北陸新幹線が38万5,000人で前年比206%・2018年比64%、成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」が2万9,000人で前年比660%・2018年比23%となった。
JR北海道はお盆期間の利用状況について、新幹線がおおむね良好だった一方、在来線は大雨の影響で特急列車82本を含む393本が期間中に運休したという。北海道新幹線は4万2,100人が利用し、前年比212%・2018年比55%。在来線は10万人が利用し、前年比163%・2018年比58%だった。