米国時間の8月15日、Androidの2022年のメジャーアップデート「Android 13」の提供がGoogle Pixelデバイスから始まった。Asus、HMD (Nokia)、iQOO、Motorola、OnePlus、Oppo、Realme、Samsung、シャープ、ソニー、Tecno、vivo、Xiaomiなどの端末へのロールアウトも年内に始まる。
15日にAndroid 13 updateの配信が始まったのは、Pixel 6/6 Pro、Pixel 6a、Pixel 5、Pixel 5a(5G)、Pixel 4(XL)、Pixel 4a(5G)、Pixel 4aなど。対象端末でOTA(Over The Air)によるアップデートが可能になると通知が届く。Androidのバージョンは「設定」の「システム」→「System update」で確認できる。
また、開発者向けサイトAndroid DevelopersからPixelデバイス用のファクトリーイメージを入手して手動でインストールすることも可能だ。ただし、Pixel 6/6 ProとPixel 6a用のAndroid 13 updateにはブートローダのアップデートが含まれ、Android 13を導入するとAndroid 12に戻せなくなる。ファクトリーイメージはデバイスの全てのデータを消去し、また一時的にブートローダをアンロックするためデバイスの安全性がわずかに損なわれる。そのため、開発目的など特に理由がなければ、システムアップデートを通じたOTAアップデートを待つことを推奨している。
Android 13では「ダイナミックカラー」に3つのスタイルが追加され、最大16のカラーパレットでパーソナライズできる。
プライバシーも強化点の1つで、カメラやマイク、位置情報などと同じように通知でもアプリが事前にユーザーの許可を得るように変更された。また、メディアファイルへのアクセスについても、対象や範囲をより細かく指定して許可を与えられる。プライバシーダッシュボードの改善で、カメラ、マイク、位置情報、その他の権限にアクセスしたアプリの情報などをより詳しく確認できるようになった。クリップボードのオートクリアなど、コピー&ペーストの安全性も向上している。
Android 12では「Android 12L」として提供されていたタブレットや大きな画面のデバイスへの最適化が統合された。新しいタスクバー、マルチタスクと互換モードの改善を含む。他にも、アプリごとの言語設定、Bluetooth LEオーディオのサポート、ロック画面でのQRコード読み取り、ロック画面でのスマートホーム機器操作、メディアコントロールの改善など、数多くの新機能や機能強化を含む。