俳優の堤真一が、日本テレビ系ドラマ『ファーストペンギン!』(10月スタート、毎週水曜22:00~)に出演することが16日、明らかになった。
このドラマは、ファーストペンギン(=最初に荒海へ飛び込む勇気ある一羽目)のように、縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザー・岩崎和佳(奈緒)と、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの“奇跡の実話”をモデルに、森下佳子氏のオリジナル脚本で描くサクセスストーリー。堤が演じるのは、漁船団「さんし船団丸」を率いる船団長・片岡洋だ。
“ガンコでピュアな海の男”片岡は、真っすぐで情に厚く、周囲から頼られる親分肌。しかし、「男とはこうあるべき」「漁師とはかくあるべき」と何かと格好をつけたがる見栄っ張りな側面もあり、良くも悪くも人間くさい男。
都会から移り住んできた若きシングルマザー・和佳と出会い、“浜の立て直し”のオファーを持ち掛けた張本人。しがらみだらけの“漁業の世界”で、真っ向からタブーに切り込もうとする和佳とぶつかり合い、ケンカを繰り返しながらも、少しずつ絆を深め、共に新事業の立ち上げに挑む仲間となる。
和佳の前では、子どものようにスネたり、ヤキモチを焼いたり、癇癪を起こしたりと、何かと扱いづらい存在。だが、不思議とどこか憎めない、チャーミングな役どころとなっている。
コメントは、以下の通り。
■堤真一
――企画書や脚本を読んでみて、いかがでしたか?
元々ドキュメンタリーや報道番組を通じて、ドラマのモデルとなった実話については知っていました。(坪内知佳さんの)現実のお話も、すごくドラマチックでした。この実話が、今回の脚本でどのように描かれていくのか楽しみでしたし、実際に読んでみて、とても面白いと思いました。脚本の森下さんとは一度ご一緒したい!と願っていましたので、今回実現して、とても嬉しいですし、先々の展開が今から本当に楽しみです。
――演じられる片岡洋について、どのような印象を抱きましたか?
頑固なところがあって、古い価値観からなかなか脱却できない、新しいことをしたいと言うわりには、全然動けない…そんな昔ながらの人物ですね。
――和佳を演じる奈緒さんについて、どのような印象をお持ちですか?
ドラマのモデルとなった坪内知佳さんは、どちらかと言えばキリッとしたイメージなのですが、奈緒さんはかわいらしい印象です。脚本で描かれている主人公の姿が結構強くて逞しいので、奈緒さんのかわいらしさが、どう豹変していくのか今から楽しみです。
――撮影で楽しみにしていることはありますか?
メンバーが素晴らしい!奈緒さんとも話していたのですが、このメンバーで飲みに行ったら楽しいだろうなぁ…って。今の状況では、実現できないので残念ですが…。とにかく楽しい現場になると思います。
――最後に、ドラマを楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「ファーストペンギン」という言葉の意味は、最初は僕も知らなかったんですが、そういう存在がいるからこそ、他の皆が生き残っていけるのかなと思います。 やっぱり“1羽目”として海に飛び込むのは、とても勇気がいること。『ファーストペンギン!』というタイトルも好きですし、主人公の成長の記録を描いたドラマになると思います。彼女が何と戦い、周りの人がどう変化していくのか…そういった姿が見られるドラマです。明るさやエネルギーをもらえる作品になると思います。
■脚本・森下佳子氏
大胆なくせに小心で、熱いくせにしょげやすく、惚れてるくせに暴言を吐き、頑固なくせに妙なとこは素直、夢はあるのに現実にがんじがらめ、片岡というこの漁師は矛盾だらけ、「矛盾」こそが彼のキャラクターといってもいい人物です。だけど、彼は1人の大人として未来への責任を果たそうと彼なりに悪戦苦闘している。堤さんなら、この「矛盾」だらけの大人の男を人間くさく愛すべき人として表現してくださるに違いない!と、今からワクワクしております。奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく。その状況は、劇中の和佳と片岡の有様にそのままかぶるような気もします。そんなところも密かに楽しみにしております。