エイチ・アイ・エスは8月12日、「秋の旅行予約動向」調査の結果を発表した。調査は8月1日、2022年9月~11月出発日の、同社パッケージツアー、ダイナミックパッケージ、国際線航空券の予約状況を集計した。

  • HIS秋の海外旅行 予約者数ランキング

    HIS秋の海外旅行 予約者数ランキング

秋の海外旅行の予約者数が最も多かったのは、「ホノルル」で全体の3割を占める結果に。レジャー目的のほか、延期されていた記念旅行やハネムーン、海外挙式や参列者の予約も増加している。

続く2位は「バンコク」、3位は「ソウル」がランクイン。増便や大型機材の投入、地方空港発着便の再開など、徐々に国際線の座席供給量が増加傾向にある中、入国条件の緩和が行われている国が上位に。一方で、「台北」や「バリ島」、「香港」などは、観光目的の入国禁止や隔離措置など入国条件の厳しさや、直行便の運休などが影響し、大きくランキングを下げている。

以下、4位「パリ」、5位「シンガポール」、6位「ロンドン」、7位「グアム」、8位「ミラノ」、9位「ローマ」と続き、10位には、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート目的の予約が多い「オーランド」がランクインした。

今年は入国条件の緩和に伴い、同社では、ハワイをはじめとする38 の国と地域の海外ツアーを再開。海外旅行全体では前年比1,474.5%と大きく上回ったものの、コロナ以前の2019年比では15%程度と本格的な回復の軌道に乗ったといえる状況には至っていないという。また、海外旅行全体の平均単価は21万6,800円で前年比130.5%、コロナ以前の2019年比では190.3%と、燃油サーチャージの高騰や、単価の高い長距離路線が好調なことが平均単価を押し上げている要因とみている。

  • HIS秋の国内旅行 予約者数ランキング

    HIS秋の国内旅行 予約者数ランキング

国内旅行の予約者数は、10月中旬まで海水浴を楽しむことができる「沖縄県」が1位に。続く2位は「北海道」で、地域別では札幌、旭川、函館、トマムが人気。3位は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが人気の「大阪府」がランクイン。

以下、4位「長崎県」、5位「東京都」と続き、今年はコロナ以前同様、遠方への旅行が復活し、国内旅行全体では前年比243.3%に。平均単価は同101.8%の5万7,400円で、ほぼ横ばいとなっている。