東京メトロは15日、全9路線の車内ディスプレイ(搭載車両のみ)などで、車内緊急時における非常用設備の使用方法に関する案内映像の放映を開始すると発表した。
東京メトロはこれまで、駅構内や車内で緊急事態が発生した際に備え、巡回・警備を強化するとともに、車内セキュリティカメラの全車両への設置を進めるなど、利用者の安全を第一にセキュリティ対策に取り組んできた。
今回、国土交通省技術基準検討会による「車内非常用設備等の表示に関するガイドライン」(2022年6月公表)を踏まえ、より一層、東京メトロの路線を安心して利用してもらうことを目的に、案内映像の放映を開始する。映像では、車内緊急時における非常用設備である非常通報器、非常用ドアコック、ホームドアの非常用設備の設置位置や使用方法について、よりわかりやすく理解してもらえるように、非常用設備の位置や使用方法、留意点など案内する。
同ガイドラインにもとづき、全車両を対象にピクトグラムを活用したわかりやすい表示の共通化にも取り組む。2022年度中をめどに、東京メトロ所属の各車両およびホームドアにおける表示の切替えを順次進めるとしている。