連日30℃以上の猛暑が続く2022年の夏。電力供給のひっ迫や電気代の上昇により、エアコンに注目が集まる昨今ですが、熱を持つと調子が悪くなるスマホに“冷房”を提供するアプリがあります。

スマホ冷却や動作の最適化をうたうアプリはいくつかありますが、Android向けアプリ「Yahoo!ブラウザー」は、ブラウザアプリでありながら「スマホクーラー」機能を提供中。この猛暑下で活躍しているスマホクーラー搭載のきっかけを、「Yahoo!ブラウザー」プロジェクトマネージャーの栗山進さんに聞いてみました。

  • Yahoo!ブラウザーは、スマホ本体の発熱を感知して冷却するスマホクーラー機能を搭載

    Yahoo!ブラウザーは、スマホ本体の発熱を感知して冷却するスマホクーラー機能を搭載

まずは手元のAndroidスマホ(arrows U)で、スマホクーラー機能を試してみることに。

Yahoo!ブラウザーのトップ画面のリング内のアイコンにあるスマホクーラーのアイコンをタップすると起動。

  • Yahoo!ブラウザーのトップ画面にある、スマホクーラーのアイコンをタップ

    Yahoo!ブラウザーのトップ画面にある、スマホクーラーのアイコンをタップ

タップ後、すぐに冷却が始まります。ポップアップ画面を閉じても冷却は続き、スマホクーラーの画面を再び開くと冷却状態を確認できます。

  • すぐに冷却を開始

    すぐに冷却を開始

スマホ本体の温度算出について詳細は非公開とのことですが、複数のスマートフォンで実際に測定した結果を元にした独自の計算式を用いているそうです。

  • 冷却終了。空調の効いた室内で、実行前もアプリからの温度上昇通知は出ていない状態だったからか、温度は冷却前と特に変わらず

    冷却終了。空調の効いた室内で、実行前もアプリからの温度上昇通知は出ていない状態だったからか、温度は冷却前と特に変わらず

  • 赤外線温度計で本体の温度を測定したところ、ほぼ同じでした

    赤外線温度計で本体の温度を測定したところ、ほぼ同じでした

使い方はいたってシンプルなスマホクーラー。そのしくみや開発経緯を「Yahoo!ブラウザー」プロジェクトマネージャーの栗山さんに聞いてみました。

――スマホクーラーのしくみを簡単に教えてください。

栗山さん:スマートフォンのバッテリー温度上昇を検知すると利用者に通知し、実行するとスマートフォンの負荷を低減することで(不要なプロセスを終了させるなど)温度を下げています。

スマートフォンのバッテリー過熱を抑えることで、利用の制限だけではなく、スマートフォン本体やバッテリーの品質劣化も軽減できます

――スマホクーラーの開発のきっかけは?

栗山さん:2020年3月に「Yahoo!スマホ最適化ツール」アプリ(以下、最適化アプリ)の提供を終了したところ、多数のユーザーさんがYahoo!ブラウザーに移行してくださいました。ですが、そのときは最適化アプリで提供していた「バッテリークーラー」機能(現在提供中のスマホクーラーと同様の機能)をYahoo!ブラウザーに搭載してはいませんでした。

「ユーザーの皆様に、バッテリークーラーのような便利機能を提供して使っていただきたい!」とサービス内でも声が上がったこと、それと同時にユーザーさまからもリクエストをいただいたこともあり、2021年7月にスマホクーラーの提供開始に至りました。

――ブラウザアプリにクーラー機能というのがユニークですが、社内外からの希望があって搭載したのですね。

栗山さん:従前より、Webサイトの閲覧を快適にするために「メモリ最適化」機能を提供し、多数のユーザーのみなさまからご利用・ご好評をいただいております。上述のきっかけもありつつ、快適にウェブサイトをご利用いただくという目的に沿った機能であるため提供しています。

――実際に使ったユーザーの反応にはどんなものがありましたか?

栗山さん:「メモリ最適化とクーラーがあるのは、とても助かっています。良い機能ですね」「クーラー機能無しではもうダメだ❤」「無料なのがうれしい」「面白い!」などの声をいただいています!「便利な機能、どのような仕組みになっているんだろう」など仕組みについてもご興味を持ってくださる方も多々いらっしゃいました。

なお、Yahoo!ブラウザーでは、累計DL数が1,500万件を突破したことを記念し、最大10,000円分のPayPayポイントが当たるキャンペーンを実施中。Androidユーザーの方はチェックしてみてください。