ふるさと納税総合研究所は8月8日、令和4年度ふるさと納税に関する現況調査の結果(総務省発表)をもとに、ふるさと納税寄付額を村別で分析した「ふるさと納税分析レポート」を発表した。
都道府県を除いた市町村と特別区の数は1,741で、そのうち村の数は183となる。今回は、令和3年度ふるさと納税寄付額を183の村別で分析した。
1位は人口約3,700名の高知県芸西村だった。歳入額が60億円の30%ほどがふるさと納税の寄付額になっている。ふるさと納税では、高知県の共通返礼品制度を早くから活用し、カツオのたたきは価格競争力と共に口コミの評価も高い。現地の中間事業者と連携し、ポータルサイトのページやサムネイルのデザイン力にも力を入れている。
2位は北海道中札内村だった。「花と緑とアートの村」がキャッチフレーズの同村は、日本で最も美しい村連合にも参画している。返礼品数は100以内と少ないが、豚肉が人気で、クラウドファンディングにも積極的に参加している。3位は群馬県昭和村、4位は長野県豊丘村、5位は和歌山県北山村だった。
14位にランクインしている長野県根羽村は寄付単価が約6,000円と戦略的で、「いまだかつてない森/Never Forest」のキャッチコピーらしい返礼品が特徴だという。15位には、同じ長野県の小谷村がランクインした。小谷村では寄付単価が約4万円と高めだが、これはアウトドアメーカーの小谷村オリジナルブランドが人気のためであるという。
21位の宮崎県椎葉村では、清流で育てられたチョウザメのキャビアを返礼品としている。寄附の使い道も具体的で共感ができる文章でまとめられているとのこと。30位の岐阜県白川村はランディングを意識し、サムネイルには世界遺産ひだ白川郷で統一されている。