女優の八木莉可子とIMPACTors/ジャニーズJr.の影山拓也が、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ45』(27日18:30~)のスペシャルドラマ『無言館』(同21:00頃~)に出演することが12日、明らかになった。
劇団ひとりが監督・脚本、浅野忠信が主演を務める同作は、戦争で亡くなった画学生(=美術学校の学生)の作品を集めた実在する美術館「無言館」設立のために全国を駆け巡ったある男の物語で、実話をもとに描くもの。
影山は、戦争に向かう最後の最後まで恋人の姿を描き続けた戦没画学生・日高安典役。八木は、そのモデルとなった恋人・雪江役。戦争に日常を奪われた若い2人の切なく悲しい恋の物語を、役と同世代の2人が演じる。
今回の出演にあたって、八木は「戦争について描いてある作品であるということ、また実際にいらっしゃった方を演じさせて頂くということで、しっかりとその責任を感じて向き合いたいなという想いがありました。劇団ひとり監督とお仕事させて頂くのは初めてだったのですが、明確な『撮りたい像』を持ちつつ、役者側の意見も聞いて下さり、安心して役に挑める環境を作って下さいました。この作品に携わらせて頂いた一人として、当時を生きられた方や、今を生きる多くの皆様の心に届く作品になるといいなとお祈りしています」とコメント。
初のドラマ出演となる影山は「念願のドラマ初出演で、お話をいただいた時はとにかくうれしかったです。舞台出演の経験が多い分、映像仕様にお芝居をすることにとても苦戦しましたが、監督の劇団ひとりさんや共演者のみなさんにサポートしていただき無事にクランクアップすることができました。劇団ひとりさんと実際に現場でお会いした時は、お笑い芸人の劇団ひとりさんではなく監督そのものでカッコよかったです。『無言館』を見ていただいた方に感動をお届けしたいのと同時に、影山拓也とIMPACTorsを1人でも多くの方に知っていただければと思っています」と話した。
劇団ひとりは、八木について「CMに出演しているのを見て、『雪江のイメージにぴったりだなぁ』と思い、すぐに検索して、その場でプロデューサーに連絡した」と言うほど、八木との出会いは衝撃的だったと言う。「カメラを通してみると、ものすごく絵になる方。将来とんでもない大物になる人の、最初の方を見ているのではないかと思った」と、レンズ越しにも伝わる存在感に圧倒されたという。
影山については、「現役で活躍しているアイドルなのだけれど、昭和の好青年を彷彿とさせるルックスも役にぴったりで、初めてのドラマ出演にもかかわらず、そうとは思えないぐらい堂に入ったお芝居をしてくれて、安心感がありました」と言い、「2人の初々しさ、擦れてなさ、みたいなものが、若い頃の男女の空気感をしっかりと醸し出してくれた」と2人の演技を絶賛した。