ダイキン工業は8月9日、エアコンのフィルター掃除や室外機周辺の片付けによる具体的な節電効果を探る事を目的に実施した、住宅設置のエアコンを使った実験を通じての調査の結果を発表した。同調査は、1つの住宅を使用した上で天気や気温などの条件が近い複数の日に実施したものとなっている。
まず、エアコンの「フィルター掃除あり」の場合と「フィルター掃除なし」の場合でそれぞれ日中9時間(9時〜18時)にわたりエアコンをつけっぱなしにし、消費電力量を計測。
1カ月あたりの電気料金とCO2排出量も算出したところ、「フィルター掃除あり」は「フィルター掃除なし」に比べて48.9%分の消費電力量が削減。電気料金は800円、CO2排出量も11.7キロ削減となった。
次に、「フィルター掃除なし」で室外機周辺に「障害物あり」、「フィルター掃除あり」で室外機周辺に「障害物なし」とで、それぞれ日中9時間にわたりエアコンをつけっぱなしにして消費電力量を計測し、1カ月あたりの電気料金とCO2排出量も算出した。
結果、フィルターのホコリや室外機周辺の障害物を取り除いた場合では余分に発生していた105.1%分の消費電力量が削減となった。電気料金は1,720円、CO2排出量は25.2キロ削減。