アメリカ・ユタ州のグレートソルトレイク砂漠で、1万2,000年前のものと見られる人間の足跡が発見された。雨が降った後にのみ現れる足跡だそうだ。

  • 砂漠で見つかった1万2,000年前の「謎の足跡」、雨上がりにだけ出現

    雨が降った後にのみ現れる足跡。ロマンがある

今回発見された謎の足跡は、コーネル大学の研究者であるトーマス・アーバン氏と、ダロン・デューク氏がユタ州の空軍基地にある考古学的発掘現場に向かう道中で発見したものだ。雨が降った後にのみ現れ、乾燥すると消える足跡だそう。当初は、数個しか足跡を発見できなかったが、レーダーを使用し、周囲を調査した結果、大人と子供の足跡を合計88個発見したとのこと。

グレートソルトレイク砂漠は、もともと、近くにあるグレートソルトレイクに似た塩湖だったそう。しかし最後の氷河期の終わりに際して、湖は干上がり、そこに人間が生活をしていたようだ。この湿地のような環境は、足跡を形成するのに適切なのだそう。

そこに生活した人間は、浅瀬を歩いていたようで、足跡はすぐに砂に覆われたが、グレートソルトレイク砂漠は、砂の下に泥の層があったため、砂に覆われた後も、その足跡の形状が保存されていたようだ。

グレートソルトレイク砂漠では、通常雨が降ると、水は砂に吸収され、すぐに元の色に戻るが、砂の下の泥があると、水が堰き止められ周囲よりも色が目立ち、足跡が現れるそうだ。