東京・原宿の人気グルメバーガーショップ「THE GREAT BURGER(ザ グレートバーガー)」を手がけるLDFSが8月9日、その隣に雑貨店併設型バーガーショップ「Jennifer Seven(ジェニファーセブン)」をオープンする。

  • 「Jennifer Seven」の外観。パッと見は雑貨屋さんだがよく見ると看板左上に「BURGER SHOP」と書かれている

店内奥にある扉を開くと……

「Jennifer Seven」は表向きはコーヒースタンドを併設したジェネラルストア(雑貨店)だ。しかし、店内奥にある扉を開くと、実はハンバーガーショップが現れるという遊び心溢れる仕掛けになっている。

  • オーナー自らがコレクションした古着や、こだわりの雑貨が揃う

  • この扉を開けると……!?

  • なんと40席もあるハンバーガーショップになっている!

オーナーの車田篤氏は「コロナ禍ではさまざまな苦労がありました。ですが再び挑戦したいという気持ちを込めて、あえて自社のハンバーガーショップの隣に隠れハンバーガーショップをオープンするという面白い試みにチャレンジしました」と話す。競合となってしまいそうに思えるが、スタッフや食材を共有できるメリットもあるという。

雑貨店の中の隠し扉が入口なのは、アメリカの禁酒法時代に看板を出さずに隠れて営業していたバーをイメージしたもの。知っている人だけが扉を開けて中に入ることができる、思わず人を連れていきたくなる仕掛けが面白い。店内はアメリカの田舎にあるダイナー(大衆食堂)や学食からインスピレーションを得てオーナーがデザインしたこだわりも魅力だ。

「オールドスクール」なハンバーガーの味は?

さっそくハンバーガーを注文してみることにした。隣接する「THE GREAT BUGER」との差別化ポイントは、シンプルで「オールドスクール」なハンバーガーとのこと。どのような味がするのだろうか。

  • メニュー表はなく、QRコードを読み取りスマートフォンで注文

座席にはメニュー表はなく、QRコードを読み取り自身のスマートフォンで注文する仕組み(docomoのみ電波が入らないのでスタッフにWi-Fiを教えてもらうといい)。出来上がったら番号で呼ばれるので取りに行く。

  • どこか懐かしさを覚える、シンプルでクラシックなハンバーガー

まずは「オールドスクールチーズバーガー」(1,155円)。最もオーソドックスでシンプルなものだが、想像していた以上にボリューム感があり、とろ~りと垂れたチーズが食欲をそそる。

  • 「オールドスクールチーズバーガー」(1,155円)

  • ハンバーガーを受け取る際にもらったピクルス

パティがとても香ばしく塩味があり、とにかく肉肉しい! そこに加わるシャキシャキ食感のフレッシュオニオンスライスが爽やかでバランス◎。ハンバーガーを受け取る際にもらった黄色いピクルスは、食感が唐辛子のようだが、酸味と程よいピリ辛を感じる! 味変にもよさそうだ。

続いてはクラムチャウダー。なんとファイヤーキングのマグカップに入って提供されるということで、アンティーク好きな人にはたまらない。

  • 「ニューイングランド クラムチャウダー」(825円)

クラムチャウダーはパッと見、非常に地味でシンプルに見えるが……

  • こんな豪華なクラムチャウダーは初めて!

スプーンを差し込んで驚いた。殻付きのアサリを筆頭に、具がゴロゴロと入っているのだ。目視できるアサリ・ホタテに加え、実はオニオン・ジャガイモ・セロリやベーコンがカニエキスと共に煮込まれており、野菜や魚介の味が堪能できる贅沢な1杯。

スタッフイチオシのサイドメニューは「スイートポテトフライ」。アメリカのサツマイモでポテトフライを作っている。

  • 「スイートポテトフライ」(880円)

  • ガリガリに揚がっていて美味しい

サツマイモの優しい甘さと、塩のしょっぱさがクセになる味わい。アメリカのサツマイモはオレンジ色をしており、にんじんのような鮮やかな色合いになるのだそう。

  • 「レモン/サンペリグリノ」(605円)

ドリンクもコーラやジュースに加え、ビールやコーヒーなどラインナップが充実している。

店構えが面白いだけでなく、ハンバーガーやサイドメニューの味とバリエーションも豊かな「Jennifer Seven」。何も知らない家族や友人をさりげなく連れていき、「実はここにハンバーガーショップがあるんだよ」と驚かせてみてはいかがだろうか。